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蒼穹のカンヘル
四枚目
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ッパチッ

お?なんか出たぞ!

でもさっきみたいになったら面倒だしここら辺で…

姉さんも出せたみたいだ。

「できたー!」

「できましたわ」

「じゃぁ次はその雷を球にしてみるのだ」

球…球ねぇ…雷が球になるイメージ……ダメだ、丸まらねぇ…

螺旋丸みたいに回してみよう…

雷が回りながら球になるイメージ……

くるくると回る雷が、やがて球体になった。

できた!

「お〜弟君は優秀なのだ」

姉さんは…苦戦してるな。

「姉さん、雷を回しながら丸めるんだよ」

とアドバイスをしたら姉さんも結構あっさりとできていた。

「お姉ちゃんの方もできたのだ。
次はお待ちかねの魔法なのだ」

よっしゃ!きた!

「とはいえ二人は純粋な人間じゃなくて堕天使とのハーフだから簡単な魔法なら陣や詠唱なしでイメージでなんとかなるのだ。
どっちかというと光力を使うことになるのだ」

マジか。

「試しに指先に火を灯すイメージをしてみるのだ」

指先に火…指先に火…お、出た、でもショボい…

「うんうん、それでいいのだ、二人は火とはどういう現象か理解してるのだ?」

「物が燃える…でしょうか?」

「アホかお前、五歳と六歳のガキが知るわけねーだろ」

あ、グザファン起きてたんだ

「それもそうなのだ、燃焼じゃなくて炎その物は…たしかハイスクールの内容なのだ」

「焔はプラズマ…イオンでしょ?」

「おぉ…最近の幼稚園児は進んでるのだ…」

気体分子を引き裂くイメージ。

要するに魔法科高校の『ムスペルヘイム』の理屈だ。

「お?弟君の火がおっきくなってるのだ、何をイメージしたのだ?」

「気体分子を引き裂くイメージを」

こんな回答でいいよね?

「君が子供だと思えないのだ…
それと炎ならグザファンが詳しいのだ。
彼女は炉の管理人なのだ」

「アタシは特にイメージなんてしてないよ」

イメージ無しで出せる…権能ってことか…

「じゃぁとりあえず、今から基本の光力の使い方を教えるのだ」

トン、トン、と俺と姉さんの前に一つずつ水の入ったコップが置かれた。

「試しに凍らせてみるのだ」

あ、原作でイッセーとアーシアがやってたやつだ。

悪魔も堕天使も基本は一緒ってことか?

氷らせる、温度を下げるイメージで……

ダメか…なら…停止するイメージでやってみるか…

パキパキパキ…お、凍った。

姉さんもできたみたいだ。

「じゃぁ次は…」

そんなカンジで俺と姉さんはサハリエルから光力の扱いを学んだ…

頑張ったらドレスブレ…いや、なんでもない。

ぴーぴーぴーぴー

ん?
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