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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica13-B橙石楠花騎士隊〜Mission〜
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「アイリ。彼女たちの容態は?」
「あ、うん。・・・息はしてる。でも脱水症状に陥ってるみたいだね。たぶんだけど、何かしらの原因で、サウナの出入り口が開かなくなっちゃったんだと思う」
「俺と
仮面持ち
(
コイツ
)
の所為だな。シャルや陸士隊の連中が救急隊を呼んでいるだろう。彼らに治療を任せよう。と思うが、まずは応急処置だな。アイリ、確か自販機が近くにあったはずだ。スポーツドリンクを調達してきてくれ」
「ヤー!」
自販機を目指して駆け出す中、背中から「こちらルシリオン。シャル、仮面持ちの1人を確保した。誰か寄越してくれ。それと、脱水症状を――」って、シャルに報告する声が聞こえてきた。それからアイリは、壊れた自販機からスポーツドリンクを購入(お金だけを投入して、近くに転がってる無傷なドリンクを取った)して、マイスター達の元へと戻る。
「ああ、ありがとう、アイリ。彼女たちに渡してあげてくれ」
マイスターの視線の先には意識を取り戻してる女の子たちが座ってた。その子たちに「どうぞ。慌てずに飲んでね」ってドリンクを差し出すと、「ありがとうございます」って、ちょっとかすれた声でお礼を言ってくれた。
「(あれ? この子、どっかで見た気が・・・)ねえ、マイス――ルシル、この子たちって・・・」
「ん? インターミドル出場者の、
砲撃番長
(
バスターヘッド
)
ことハリー・トライベッカ選手だろ。違っただろうか・・・?」
「い、いえ! ど、どもっす!」
フォルセティ達が今年のインターミドルの試合映像を何度も繰り返し観て、来年のインターミドルで当たってもいいように研究してたっけ。仲間の子たちが、「リーダーすげぇ!」って大興奮しだした。
「あの有名な軍神ルシリオンに知られてるほどって、かなりすごいことじゃないっスか!」
「良かったっスね、リーダー! 憧れの局員さんの1人に知ってもらえていて!」
「お!? お、おう・・・!」
「リーダー、あとでサインもらったらどうっスか?」
「え、あ、いや、オレは・・・! 迷惑になっちまうだろうし・・・」
「でも、なかなかこんな機会ないっスよ?」
コソコソと集まってそう話し合ってるハリー選手たちの様子に、マイスターは「とりえず重症にならずに済んで良かった」って安堵した。
「ねえねえ。サインなんだけどね、こっちも書くから、ハリー選手のサインもくれない?」
知り合いの子たちが来年のインターミドルに参加する予定で、ハリー選手のファンでもあることを伝えると、「喜んで、サイン書かせてもらいます!」って承諾してくれた。
「現着っと。迎えに来たよ、ルシル、アイリ」
ここで応援のシャルが来てくれて、マイスターとシャルの2人で完全凍結された仮面持ちを地
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