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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica13-B橙石楠花騎士隊〜Mission〜
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槍全体に鋭い風の渦が巻きついて、アイリの拘束杭どころか、マイスターの影の触手すらも粉砕した。今の仮面持ちの魔法、どっかで見たことがある。ともかくアイリは、立ち上がり終えたマイスターと一緒に馬鹿野郎への追撃を再開しようとしてる仮面持ちの制圧に動く。

――知らしめよ(コード)汝の力(ゼルエル)――

――護り給え(コード)汝の万盾(ケムエル)――

マイスターが今度は自分オリジナルのシールドを展開した。小さな円い盾を何十何百と重ねて大きな盾とする多重障壁で、パンツァーシルトとは比べられないほどの防御力を誇る。マイスターが防御なら・・・

「アイリが攻撃担当だよね!」

――アイス・ランツェ――

氷の礫を宙に20発と展開して、マイスターのシールドを破壊しようと槍を振るってる仮面持ちへと一斉に「発射!」させた。仮面持ちは一度シールドから後退することで、アイリの攻撃をすべて避けきった。

――力神の化身(コード・マグニ)――

「勘だが、お前は特別な仮面持ちだろう?」

でもその僅かな時間で、マイスターは一気に攻勢に出た。一足飛びで仮面持ちの目の前へと移動して、“エヴェストルム”を横に払った。

「ぐっ・・・!」

仮面持ちは縦に構えた槍の柄でマイスターの斬撃を受けたんだけど、その単純な攻撃に踏ん張り切れずに吹っ飛ばされた。んで叩き付けられたロッカールームの壁をぶっ壊して、さらに室外へと吹っ飛んだ。

「アイリはその男と一緒に地上へ行き、シャル達と合流だ。俺は仮面持ちを逮捕する」

「ヤー! 気を付けてね。・・・大人しく運ばれてよね」

「あ、ああ・・・!」

馬鹿野郎を肩に担いだアイリは、大穴が開いた壁から飛び出してくマイスターを見送った後、マイスターやアイリが入ってきた事務所の外窓から飛び出した。飛行魔法でゆっくりと地上へと降下して、今なお避難誘導されてエントランスから出てくるお客さんに気遣いの声を掛けてる「シャル!」の元へ向かう。

「アイリ! ルシルは!?」

「ルシルは今、風を操る槍の仮面持ちと交戦中だよ。で、コイツは事務所で殺害されてた被害者たちの生き残り」

シャルにそう答えながら肩に担いでた馬鹿野郎を地面に降ろしたところで、ドォーン!って大きな爆発音が、あの現場のある階層付近から連続で4回と鳴った。避難をしてる最中の人たちが「きゃあ!」って悲鳴を上げて、警備員が「落ち着いてください!」って宥める。

「ルシルなら大丈夫だろうけど念のためにアイリ、もう一度ルシルの元へ向かって。その男性はこちらで保護するから」

「ヤー!・・・他のみんなは?」

「砲手にはクラリスが向かって、トリシュはレールガンの迎撃を行ってるのは知ってるよね。さらに別の仮面持ちが、近く
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