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第二話 英霊召喚
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聞かなきゃならない。
ディアベルは俺に頼んだんだ。
勝ってくれって。

“それが勝ち目の無い戦いでもか?”

……ああ

“ふむ、なるほど。君は確かに一番目にはふさわしい”

なに?

“その心、その意気込み、実にいい。その在り方に私は敬意を称そう”

な…何が言いたいんだ?

“君にぴったりのサーヴァントがいる。受け取りたまえ。

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突然だった。
急に頭に妙な言葉が流れてきたと思ったら、次の瞬間俺の目の前につむじ風のような突風が起こりだした。
そしてそのつむじ風を中心にまばゆい光が辺りを照らしはじめる。

二体の王はその風と光に怯みその場から後方へ下がるように跳躍しようとする。
だが何かが二体の王を吹き飛ばした。
吹き飛ばした何かは目視できない。
ただ、風と光の間から人影のようなものが見えたような気がした。

風と光が収まり始めるといつの間にか地面に魔方陣のようなものが存在している。
そして魔方陣の中心、そこに“彼女”はいた。

蒼いドレスのような衣服を身にまとい、その上から銀の甲冑を身につけている。
その甲冑は俺たちが身につけているものとは明らかに質が違う。
その姿もそうだが、明らかに俺たちとは違う何かであるということも俺は一瞬で理解した。

彼女の周りからにじみ出るようなオーラ。
そして圧倒的な存在感。
明らかに桁が違うのだ。
彼女は二体の王を一瞥すると俺の方に向き直りこう問いかけた。

「問おう、あなたが私のマスターか」


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