暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/ONLINE
第二話 英霊召喚
[5/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
自分の剣と奴の剣を交差させお互いの剣技を相殺させる。

そのすきにアスナは細剣のスキル、<リニアー>を発動させ突進した。
剣は深々と奴の体に突き刺さりHPを僅かに減少させる。

だが、もう一体の黒いコボルド王が俺たちの隙を見逃さず突っ込んできた。
奴は右手に握ったタルワールを俺に対し振り切ってくる。
俺はそれを剣で受け流そうとするが、

「グ……ハッ…」

カタナに比べてタルワールは重く威力も高い。
なので俺は完全に威力を殺しきれずそのまま後方に吹き飛ばされてしまう。
アスナは黒いコボルド王が振り切った直後を狙い首すじめがけ刺突を繰り出す。

タルワールはカタナに比べて威力は大きいがスピードが遅い。
その隙をアスナは狙った。
アスナの突き出した剣は狙いどおり首筋に突き刺さりHPをわずかに減らした。

だがまだHPはほとんど削られていない。
俺が受け流しアスナが奴らの隙を突くそんなことを何度も繰り返していた。
だが、そこまでの集中力も長くは続かない。
しかも二体も相手取っては此方にも隙はできそこを突かれる。

十五、六回そんなことを繰り返した。
そして遂に途切れてしまった。

「しまっ…!!」

毒づき、俺は赤いコボルド王が繰り出そうとしているスキルを見る。
上下ランダムに発動する技<幻月>。
俺はそれを受け止めようとアニールブレードを引き戻そうとするが間に合わない。
奴のカタナが俺の体を真正面からとらえた。

HPゲージはそのまま一気に三割削り取られる。

俺が吹き飛ばされた時、アスナが赤いコボルド王に突っ込もうとした。
だが、それをもう一体が許すはずがない。
黒いコボルド王はアスナが突っ込もうとした瞬間、横からタルワールを振りおろしてきた。
それに気付いたアスナはガードしようと、レイピアをタルワールと体の間に引き戻す。

だが、タルワールの一撃はアスナからレイピアを奪い取った。
タルワールとぶつかりあったレイピアは威力を殺しきれずアスナの手から吹き飛ばされてしまった。

そしてアスナ自身もガードしたとはいえ、タルワールでの一撃。
ノーダメージとはいかなかった。

「く……あぁぁぁ…!」

アスナもレイピア同様後方へと吹き飛ばされる。
そして赤いコボルド王は俺にとどめを刺そうとカタナを振り上げスキルを発動させた。
黒いコボルド王もアスナに追い打ちをかけるようにアスナの居る方向へ突進する。
しかもアスナの手には今武器がない。

まさに絶体絶命。

カタナが俺の体を切り裂こうとしたその時、

「ぬ…おおおおおお!!」

太い雄たけびが聞こえ、両手斧がタルワールの一撃を防いだ。
両手斧系のスキル<ワールドウインド>。
それが奴のタルワールのス
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ