第二話 英霊召喚
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終えたエギルはキバオウを見る。
「フン…」
エギルの言葉を聴き先ほどまで騒いでいた観衆が少しずつ声を出さなくなった。
キバオウも鼻を鳴らすと、皆と同じように段差に座る。
俺はチラリと隣にいる少女を見た。フード付きマントを羽織っており表情は伺えない。
先程俺とパーティを組んだ彼女は一体どれほどの経験を積んできてるのだろうか。
「攻略会議は以上だ。異論はないかな?」
みんながコクリと頷く。
「それじゃ、出発は明日の10時!解散!」
ディアベルのかけ声と共に攻略会議はお開きとなった。
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時は過ぎて次の日の朝10時。
いよいよ第一層の攻略が開始された。
道中、俺はパーティを組んだ少女「アスナ」とフォーメーションのチェックを行っていた。
アスナはパーティを組んだのは初めてらしく“スイッチ”も“ローテ”についても知らないらしい。
俺は、前途多難だと思いながらもボスの扉の前に着くまで俺はアスナにスイッチやPOTローテの仕方などをに教えながら先へ進んでいった。
そして遂にボスの部屋の前に到着。
すると先頭を歩いていたディアベルは俺たちに向き直るとこう言い放った。
「聞いてくれみんな。俺から言うことはたった1つだ。」
そして一言
「勝とうぜ!」
ディアベルはそう言い扉をゆっくりと開いた。
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扉の先で待ち受けていた、第一層のボス、“イルファング・ザ・コボルドロード”は、俺たちが部屋に入った時、部屋の奥にある玉座から大ジャンプをし、襲いかかってきた。
その際“ルインコボルド・センチネル”という取り巻きも一緒に出現してきたのだが、それぞれが自分の持ち場で戦いフォーメーションを組んで対処することにより、ここまで一人も犠牲者を出さずにボスに挑んでいた。
そしていよいよ“イルファング・ザ・コボルドロード”のHPバーも残り一本と言うところで奴が突如武器を捨てた。
攻略本に書かれていたとおりならば武器を変えるのだろう。
「情報通りみたいやなぁ」
キバオウがボソリとつぶやいた。
そして、
「下がれ!オレが出る!!」
ディアベルがキバオウの横を武器を構えながら通り抜けた。
だが、ここで俺にも予想外の事が起きた。
ベータテストでは持ち返るはずの武器はタルアールだったはずだ。
だが、奴が手に持っているのはカタナ。
ベータテストの時とは仕様が違う。
そしてもう一つ予想外の事が起こった。
「な…なんでもう一体いるんだ……?」
誰かがそう呟いた。
そう、ボスの“イルファング・ザ・コボルドロード”がも
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