ペルソナ3
2023話
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のクラスは、鉄板焼きだったな?」
「ああ。何だったら、これを食べ終わったらちょっと見に行ってみるか? 結構美味い料理を揃えてるぞ?」
そう告げるが、美鶴は少し考えた後で首を横に振る。
「そうしたいところだが、そこまで空腹ではないのでな。それに……」
「それに?」
「いや、何でもない」
言葉を濁す美鶴。
何かあったのか? と疑問を抱くも、この様子ではもし聞いても答えてくれるような事はないだろう。
まぁ、美鶴の事だからアイギスとか有里、順平といった面子には会いに行きにくい……といったところか。
何だかんだと、同じ寮に住んでいるという事で、贔屓されているとか、そんな風に思ってる奴もいるらしいし。
個人的には、月光館学園の生徒会長という立場なのだから、普通に見て回っても何の問題もないと思うんだが……まぁ、その辺は美鶴に無理をさせても意味はない、といったところか。
そんな風に思いつつ、簡単なお茶を済ませると俺と美鶴はそのまま仮装喫茶を出る。
何故かさっきの猫娘? の仮装をした女が、俺と美鶴を見て目を輝かせていたが……それが何を思っての事なのかは、取りあえず考えない方がいいだろう。
「さて、じゃあ次は何を見に行く?」
「ふむ、3-Cでお化け屋敷をやってるらしい。是非一度見に来て下さいと言われていたのだが……行ってみないか?」
美鶴のその言葉で、次に俺達が行く場所は3-Cに決まったのだった。
「あああああああああ」
顔を血糊で出血を連想させる特殊メイクをした女が姿を現すが……
「ふむ、なるほど。それなりに良い出来だ。アクセルもそう思わないか?」
そんな幽霊役の相手を見て、美鶴は感心したように呟き、それどころか俺に意見を求めてくる。
そんな美鶴の様子に、お化け役の女……だけではなく、周囲で美鶴を驚かそうとしていた他の連中も動きを止めていた。
毎晩のようにタルタロスで様々なシャドウと戦っているんだから……おまけに、刈り取る者の姿も何度も見てる事を考えれば、美鶴がちょっとやそっとの事で驚かなくなってもおかしくはないだろう。
あー……でも、お化け役の女がショックを受けているように見える。
無理もないか。素人目では、そこそこリアルな特殊メイクだし。
いや、こういうのも特殊メイクって呼ぶのか?
ともあれ、頑張ってこのお化け屋敷の準備をしていたのは間違いないのに、こうして全く怖がられないってのは……色々と堪えるのは間違いない。
「ほら、美鶴。先に進むぞ」
このままだと、あのお化け役がかなり可哀想だったので、取り合えず美鶴の手を引っ張ってお化け屋敷の中を進んでいく。
かなり広い特別教室を借り切り、そこに色々と配置してそれなりに長い時間お
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