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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第十話
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…今は一旦船に戻ろう。メリアを休ませないと……ジョアンさん達も、僕達の船に来てください。ここに留まるのは危険ですから」


「は、はい…」


ジョアンさん達が頷いたのを見て、メリアを背中に背負い、僕達は船へと戻る事にした。


それにしても…メリアのあの力……多分、『ディセンダー』の力だろう。
じゃあやっぱり……今回の世界樹の敵は…あの赤い煙って事……なのかな。






―――――――――――



その後、なんとか船まで戻り、今回の事を説明した。メリアは医務室に直ぐ様休ませに行って、アニーがいうにはやはり眠っているだけらしく、身体に異常はなく、少ししたら直ぐに起きる程、らしい。

そして今回の事…コクヨウ玉虫の変化とジョアンさん達の変化。この二つによって、赤い煙が『生物変化の原因』であると確定した。肝心の人の治癒や生物変化を起こす過程は分からないままだが。



次にジョアンさんとミゲルさんの事だけど…アニーの診察の結果、二人は完全に元の人間に戻ったようだ。ただ、しばらくは元の村には戻れないので、アンジュが所属していたらしい教会で保護するらしい。


これで一応一件落着……とは言いたいけど……。


「――やっぱり……僕は気に入らない」


そう。僕は今回の事は正直気に入らなかった。
魔物化したとはいえ、同じ村の人間を捨てた事。それを…何も出来ないとはいえ捨てる此方側には何も伝えずにそうさせようとしたモラード村の村長の判断。

船に戻った当初、僕は直ぐにでもモラード村に向かって、あの村長に一言言いたかったけど…アンジュやミントに止められて、結局行くことはなかった。


自分が今いる世界は確かに…最近この世界に馴染みすぎて薄れ掛けてたけど…ゲームの世界なんだ。
元いた世界では絶対に起こる事のない今回のシナリオ。だからこそ…今、実体験したからこそ…今回の事に僕はイライラしてるんだろう。


恐らく……今回の敵であろう『赤い煙』。
それに対して…ただ一人の人間として…、この世界で戦うものとして……改めて、戦う事を心に決めた。





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