暁 〜小説投稿サイト〜
テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第十話
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
。その声は…衛司君…ですかっ!?」


聞き返してきたその声はやはり、ジョアンさんのものであった。じゃあもう一人は…ジョアンさんが言っていたミゲルさん、か…?






「…どうしてそんな姿に……」


「そ、それが…私達にもわからないのです。
あの…赤い煙に触れてから、病は治って村で過ごしていたんですが……なぜかはわかりませんが、村の中にいる事がひどく居心地悪く感じる様になって…いえ、村…だけじゃなく、この世に生きている事自体に…。自分で、自分の存在が分からなくなって……自分が今まで知っている自分でない気がして……」

どこか苦しそうに、淡々と説明していくジョアンさん。『自分が自分でない』……?一体……。


「――そうして、次に意識がハッキリした時には檻の中でした。私は、この異形の姿になって暴れていたらしいのです」

「――俺も…ジョアンと同じです。赤い煙に触れて、病気が治った後…ジョアンと同じ様に体が変化を始めて…。もう、村には置いておけないと…。でも、確かに…俺の身体はもう人とは違う様だ…人の中じゃ、生きていけないんだろうよ。
――ああ、これから俺達はどうすりゃいい!?ここに残って死ぬのを待つしかねぇのか…!?」


淡々と説明した後、苦しそうに、どこか悔しそうに言葉を出すジョアンさんとミゲルさん。願いを叶える赤い煙。それを受けた結果とはいえ……いくらなんでもこんなのって……っ!!

自分の何も出来ない悔しさに思わず舌打ちをしてしまう。

――その時……。



「……………」


「……メリア…?」


隣で黙っていたメリアが歩き出し、二人の前で止まる。僕達が不思議気にメリアを見ていると…それは起こった。




「――ぇ……っ!?」


「「!?」」


突如、メリアの両手が光り出し、そのまま辺り一面が眩い光に包まれ、僕達は思わず目を塞いでしまう。
そして次に目を開くと……ジョアンさんとミゲルさんの姿は…先程の異形ではなく、元の人の身体に戻っていた。


「これは……っ!?」






「人の…、元の姿に!!ああ、あなた方には助けられてばかりです!ありがとうございます!!」


「凄い……メリア、これは…君がやったのかっ!?」


その場の全員が驚いた様子でメリアを見る。メリア自身はどこか疲れたのか…フラフラと此方に向き直る。……って、危なっ!


「……わからな……い…っ」


「メリアっ!!」


言い切り、崩れかけるメリアに駆け寄り、倒れる前になんとか支えた。
……眠ってるみたいだ。


「…よく分かんないわね。無意識なのか…コイツの力なのか」


「少なくとも
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ