12 裏荒野での惨劇
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大声を出した。
「月読、それは本当のことなのか?」
全員が膠着してる中、日光は月読に問いかけた。
「そのことは、私が説明いたします」
嵐は月読をちらっとみると、月読は軽く頷いた。
「月読様は、みんなが知っている通り星見が出来ます。
星見とは、星の動きによって将来の起こりうる事象を予言できることです。
たとえは、星海様は、裏高野一の星見僧です」
嵐は、その場にいるみんなの顔を見渡していった。
「それは知っている。星海殿は、早急に黄幡星を察知し、俺や慈空に報告に来たからな」
「あぁ。俺はじじぃに唆されて、この依頼を引き受けちまったからな。まったく、再び黄幡星に関わるとは、憑いてねぇぜ」
日光に続いて王仁丸も言った。
「も、もしや、黄幡星の子を皆殺しにすることが、歪んだ正義ということですか?」
孔雀は、怒りに声を震わせた。
「その通りです、孔雀殿。私の父の所業をお詫びするしかない」
月読は、目を伏せ孔雀に心の底から謝った。
「お姉ちゃんが、悪いんじゃないよ。じじぃが、悪いんだよ」
阿修羅は、月読の瞳から涙がこぼれそうなのを見て、月読の背中に手を置いて慰めた。
「ありがとう、阿修羅ちゃん」
月読は、阿修羅に向かって微笑んだ。
「だけどよ。じじぃのその策略と女僧の失踪事件も関係しているのか?」
王仁丸は、嵐に向かって問いかけた。
「あぁ、蓮華の報告では、行方不明になった女僧達は、凌辱され惨殺されていたとのことだ」
嵐は、あまりにも凄惨な光景を想像して吐き気を覚えた。
「それで、蓮華は、どうだったんだ?」
孔雀は、続けて問いかけた。
「なんとか、命からがら逃げ延びたが、多くの部下を失い、自分自身も重傷を負っていた」
嵐は孔雀を見つめて答えた。
「許さん」
孔雀は、怒りに燃え、歩き出した。そして、阿修羅と王仁丸はうなずき合い後に続いた。
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