暁 〜小説投稿サイト〜
悲劇で終わりの物語ではない - 凍結 -
終極 ──明日へ──
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った。

 奴こそ七十二柱の魔人柱の集合体にして人類に大災害をもたらす7つの人類悪の1つである『憐憫』の理を持つビーストT──





 その名を人理焼却式『魔人王・ゲーティア』





─奴は語る─


─この星は間違えた─

─悲劇ばかりの物語だった─

─もはや人類に価値などない─

─故にこの星を悲劇なき世界へと創生する─

 
 そして舞台は終に終極へと至る。

「終局だ。貴様達は勿論、最大の障害であるウィスも何もすることはできないことは分かっている。」

 カルデアのマスター達などもはや自分達の前ではもはや路上の石ころ。後は消し去るのみ。

 さすれば3000年に渡る自分達の大願が成就する。最大の懸念事項であるウィスも今や何もすることができないことは分かりきっているのだ。

「…あの光帯には、誰も太刀打ちできない。」

 マシュは冷静に現状を分析する。
 だがまだ気持ちは死んでおらず盾を正面に掲げ、防御の姿勢を崩さない。

 ゲーティアは詰まらないものを見るが如く冷めた目で眼下のマシュ達を見据えた。

 そして最後に奴は此方に意外とも取れる提案を告げる。

「我らと共に来い、ウィス。それにマシュ。貴様らは我らと共に来る権利がある。」

 奴は自分達の思いを、願いを、決心を、意志を確固たるものにすべく欲する理解者の存在を願う。

「……我らの大願の理解者が欲しい。さすれば我らの計画は揺らぎないものになる。」

 これは実質的な最後の勧告宣言。
 この提案を断ればマシュは勿論、立香の身も忽ち塵と化してしまうだろう。

 マシュはその言葉に己のマスターの手を握り、拒否の意思を示す。対するウィスの返答も最初から決まっていた。

「俺もマシュと同意見だ、ゲーティア。悪いな。」

 実質的な拒否宣言。

 交差するウィスとゲーティアとの視線。





『──そうか残念だ。ならばカルデアの連中が為す術無く消し飛ばされるのを見ているがいい!!』



 

「ゲーティアの第三宝具の展開を確認。あれは止められませんね、マスター。─そっか。わたしはこの時の為に生まれたのですね、マスター、ドクター。」



『ではお見せしよう。貴様等の旅の終わり。この星をやり直す、人類史の終焉。我が大業成就の瞬間を!!!』

『第三宝具、展開。 誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの。』

『──そう、芥のように燃え尽きよ!!!』

誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの(アルス・アルマデル・サロモニス)!!!』

 今此処に対人理宝具が発動した。



 迎え撃つは人類最後のマスターであるサーヴァントの
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