第二十四幕:のんびりさんの虹
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貰ったんだけど」
七夏「え!? 今の姿をですか!?」
時崎「いや、俺が毛布を持ってくる前の七夏ちゃん」
俺は、うたた寝している七夏ちゃんを撮影した画像を、七夏ちゃんに見せる。
七夏「あ・・・眠っている姿って、自分では分からないので不思議です」
時崎「で、この写真の撮影許可を貰えないかと思って」
七夏「撮影許可・・・って、既に撮影されています☆」
時崎「そうなんだけど、無許可での撮影だったから、もし、七夏ちゃんが撮影許可をくれなかったら、この写真撮影はなかった事にしようかと」
七夏「くすっ☆ 許可します・・・。なかった事にされる方が、悲しくなります」
時崎「ありがとう。七夏ちゃん。俺も七夏ちゃんを撮影した事を、無かった事にはしたくないと思っているよ。だけど、撮影された本人にとって、嫌な思い出になる写真撮影は、本位ではないので」
七夏「柚樹さんの撮影する写真は、どれも良い思い出になると思ってます♪」
時崎「ありがとう。七夏ちゃん!」
七夏「はい☆ んんー」
七夏ちゃんは、大きく背伸びをしている。
時崎「よく眠れたみたいだね!」
七夏「はい☆ でも、ちょっと背中が痛いです」
時崎「あ、分かる。うたた寝も気を付けないと」
七夏「くすっ☆ え!? もう夕方なの?」
時崎「そうみたいだね」
七夏「明日の準備とかしないと」
時崎「そんなに慌てなくても」
七夏「どのお洋服にしようか、これから考えます☆」
時崎「なるほど☆ 七夏ちゃん!」
七夏「はい?」
時崎「髪・・・跳ねてる」
七夏「え!? あ、ちょっと、整えてきますっ!」
慌てた様子で、七夏ちゃんは洗面所へ移動してしまった。もう少し、跳ねた髪の七夏ちゃんを見ていたかったかなーなんて思ってしまった。俺は目の前に残されたくしゃくしゃのお布団をたたむ・・・いい香りが広がってくる。さっきまで七夏ちゃんが包まっていた温もりも残っていて、少し動揺する。
凪咲「あら? 柚樹君?」
時崎「え!? な、凪咲さん!」
凪咲「どうしたのかしら? そんなに慌てて」
時崎「あ、いえ、すみません!」
凪咲「七夏は起きたみたいね」
時崎「はい。今は洗面所に居ると思います」
凪咲「もう、しょうがないわね。柚樹君、ごめんなさいね」
時崎「え!? 何がですか?」
凪咲「七夏、お布団をそのままにしているみたいですから」
時崎「それに関しては、俺にも責任がありますので」
凪咲「え!?」
時崎「七夏ちゃんの髪が乱れてるって話したら急に・・・」
凪咲「もう、しょうがない子ね」
時崎「すみません」
凪咲「いえ。あ、お布団は私が片付けますので」
時崎「ありがとうございます」
その後、七夏ちゃんは普段どおり、凪咲さんとお話をしているみたいだけど、凪咲さんは少
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