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翠碧色の虹
第二十四幕:のんびりさんの虹
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まだ届いていなくて」
時崎「あ、いえ。追加で現像をお願いしたいなと思いまして・・・あと、この素材をここで印刷する事って出来ますか?」
店員「現像ではなくて、プリンターでの印刷でしょうか?」
時崎「はい」
店員「でしたら、こちらのプリンターをお使いください」
時崎「ありがとうございます」

MyPadとプリンターをWiFiで接続し、素材の印刷を行った。

時崎「よし、これで早速試してみよう。すみません!」
店員「はい」
時崎「デジタルアルバムを製本するサービスについてなのですが・・・」

俺は、店員さんに、費用と必要な期間を確認しておいた。凪咲さんへ渡すアルバムは製本したアルバムにするためだ。MyPadでのデジタルアルバムデータは、七夏ちゃんにも送るつもりなので、事実上二種類の制作となる。物理的なアルバムに現像された写真をレイアウトするのも良いかもしれないな。製本依頼後に追加で撮影した写真を後から加えられる予備のページも用意されていると店員さんは話してくれた。

店員「毎度、ありがとうございました」
時崎「また、お世話になると思います」
店員「こちらこそ」

写真屋さんから風水へと急ぐ。ちょっと出掛けて印刷するだけのつもりが、結構店員さんと話し込んでしまった。デジタルアルバムを製本する期間を考えると、少し急がなければならない事も分かった。この街への滞在期間の3日前には製本依頼を行わなければならないだろう。

時崎「ただいま」

誰からも返事がなかった。いつもなら、七夏ちゃんか凪咲さんが返事をしてくれるのだが。
俺は、さっきまで七夏ちゃんが居た和室へと向かった。

時崎「ん? 七夏ちゃん!?」
七夏「・・・・・」
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和室で七夏ちゃんが「うたた寝」している。とても穏やかで心地良さそうな表情に魅せられ、俺は写真を一枚撮影させてもらった。後で七夏ちゃんに撮影許可を貰い、許可が貰えなかったら写真は破棄するつもりだけど、そうならない事を祈っておこう。
七夏ちゃん、このままだと風邪をひく原因になるかも知れないので、俺は毛布を取って来る事にした。一階のお布団がある部屋へ向かうと丁度、凪咲さんがその部屋から姿を見せた。

凪咲「あら、柚樹くん。おかえりなさい。どうかなさったの?」
時崎「あ、凪咲さん。ただいま。毛布ってあります?」
凪咲「はい。こちらにありま・・・」

俺が凪咲さんに小声で話しているのを、凪咲さんは察してくれたようだ。
凪咲さんが小声で話す。

凪咲「柚樹君? どうしたのかしら?」
時崎「七夏ちゃん、和室で寝ているみたいですから」
凪咲「あら? 七夏が? しょうがないわね」

凪咲さんは和室へ向かう。

時崎「凪咲さん、起こさないであげてください。
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