第二十四幕:のんびりさんの虹
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事にした。
自分の部屋に戻り、敷かれたままのお布団を畳む。身の回りの事も少しは自発的に行わなければならないな。
MyPadを開く。ロックを解除すると「昨日の七夏ちゃん」と目が合った。
時崎「この写真、後で七夏ちゃんのMyPadにも送ってあげよう!」
「昨日の七夏ちゃん」の後ろに、昨夜調べて残っていた蒸気機関車イベントのページが現われたので確認をする。それ程、派手なイベントではないみたいだが、鉄道好きの人や、小さなお子様も一緒に家族で楽しめるような内容だ。その中でも「C11蒸気機関車 動体展示」というのが、七夏ちゃんのお父さんと関係があるのだと思う。蒸気機関車と七夏ちゃん、直弥さん、そして凪咲さんも一緒に撮影できれば良いのだけど、それって難しいのだろうか? 当日の状況次第かも知れないけど、できれば実現させたい。イベントのスケジュールと、イベント会場内の地図を頭に叩き込んでおく。
七夏「柚樹さん!」
扉の方から声がした。
時崎「七夏ちゃん! どうぞ!」
七夏「こんにちわです☆」
凪咲「柚樹君、私もいいかしら?」
時崎「凪咲さん!? ええ。勿論かまいません」
凪咲「失礼いたします」
凪咲さんはそう言いながら、お布団を運び始める。
時崎「あ、すみません。俺も手伝います!」
凪咲「ありがとう」
俺は敷布団を持って、凪咲さんのあとについて行く。
凪咲「ここでいいわ。ありがとう。柚樹君」
時崎「いえ」
凪咲「七夏から、明日の事でお話があると思いますので」
時崎「はい。では!」
部屋に戻ると、七夏ちゃんが机を拭いてくれていた。
時崎「ごめんね。七夏ちゃん。散らかってて」
七夏「くすっ☆ この机を見ると、なんだか楽しそうに思えます☆」
時崎「そう? だといいんだけど」
七夏「えっと、明日の事で−−−」
七夏ちゃんから、明日の行動予定を聞き、確認しておく。七夏ちゃんのお父さんの蒸気機関車展示イベントは午前中は10時、午後は2時に行われるらしい。七夏ちゃんたちは午前中の10時のイベント参加で、その後、お父さんとお昼を一緒して、そのまま午後からは風水に戻るそうだ。という事は、蒸気機関車と七夏ちゃん、凪咲さん、直弥さんを一緒に撮影する機会は一度しかない。ちょっと気合を入れなければ!
時崎「午後からは帰るの?」
七夏「はい☆ イベントは同じ事を繰り返して行うみたいですので☆」
凪咲「ナオ・・・主人が少しでも、多くのお客様に楽しんで貰える様にって話してましたから」
時崎「あ、凪咲さん!」
七夏「私たちが2度も座席を塞ぐのは・・・って事です☆」
時崎「座席を塞ぐ!?」
七夏「当日、お父さんが運転する列車に乗れます!」
時崎「え!? そうなの!?」
七夏「はい☆ あ、で
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