第7話 魔人ホーネット
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の人柄を現す様に綺麗に整頓された優雅な城だったが……、あの頃は 見る影もなかった。
ケイブリス派に敗れ、悲惨な牢獄と化していたのだ。
絶えず響き渡るホーネット派に味方した魔物たちの悲鳴。その全ては女だけだった。男は殆どが殺され、残された者は潜伏しているか、若しくは人間界への侵攻へと派遣された。
『げぶっ、いやっ、もう、もう許して!』
今日続く……永遠に続くかと思う程の狂瀾の宴。
その城の最上階に 魔人ホーネットはいた。
いや、いた……ではない。幽閉をされていたのだ。特殊な結界の中に閉じ込められ、力を奪われ、縛られていた。
『ひぎっ!! ぎぃ!! う、うああっ、も、もうころ、殺じ…… ああっ!!』
その傍では 自らに仕えていた使途ケイコが仇敵ケイブリスに犯され続けていた。
数いた使途も、半数以下にまで減っていた。その全てが魔人ケイブリスに犯され殺されてしまったから。
『ぐぁはぁはぁはぁ!! どんな気分だぁ!? ええ、ホーネットちゃんよぉ! 目の前でてめぇの部下が犯されているのを見るのはよぉ!』
怒りをぶつけても、泣き叫んだとしても…… いや、何を言ってもケイブリスを喜ばせるだけだという事はホーネットも判っていた。だからこそ、冷めた目を。冷やかな視線をケイブリスへと向けていう。
『………やりたければ、私から先にやればいいでしょう』
使途たちが殺されていくのをただ見るしかできない。身を斬られる様な思いだったが、それを決して表には出さない。それだけがせめてもの抵抗だった。
『馬ァー鹿……、それじゃちっとも面白くねぇだろうが……。てめぇにゃ手間かけさせられた恨み! たっぷり使途や部下含めて受けてもらうぜぇ!』
何を言っても変わらない。
ただ、ケイブリスの手が強まるだけだ。ケイコはもう身体中で悲鳴を上げ血飛沫とケイブリスの白濁液を全身に浴び続けていた。
『それとなぁ、オマエはあの方への生贄でもあるんだよ』
『あの方…… カミーラのこと……』
『けけけ。カミーラさん、オマエの事嫌いだからなぁ……。きっとプレゼントしたら喜ぶぜ。それにお前が生きてる限り、シルキィとハウゼルもオレ様の命令を何でも聞く人形だしなぁ。人間との戦争で無茶苦茶コキ使ってズタボロになるまですりつぶしてやるぜ! それでもってよぉ…… その間にお前が守ろうとしたリトルプリンセスを捕まえて、ザクーっと殺す、と』
ここまで喋った所で、ケイブリスは下衆びた大声で笑い始めた。
『ぐぁはははははははは!どーだ! 完璧な計画だろう! もう終わったんだよ。この世の全てがオレ様のものだ! ぐぁーーーーーはははははははは!!』
『………ッ』
ケイブリスの言葉に反論できる筈もない。
全ては自
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