第40話 暗躍する影
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ましょう」
……こうしてあたしたちは放火事件の関係者であるギルバートを捕まえることが出来た。レイヴンのメンバーは操られていたとはいえ一応事件に関与していたのでギルバートと一緒にマノリア村の風車小屋に監禁した。
見張りをカルナさんに任せてあたしたちは事件の真相が知りたいと言ってきたクローゼも連れてこの事をギルドに報告しに向かった。
「……話は分かった。しかしまさかダルモア市長が黒幕だったとは……こいつは大事件だぞ」
「ねえ、ジャンさん。早く市長を捕まえたほうがいいんじゃないの?」
「それは難しいんだ……」
「えっ?どうしてなの?」
首を傾げるあたしにヨシュアが説明してくれた。
「エステル、遊撃士協会は国家の内政に不干渉っていう原則があるんだ。だからルーアン地方の責任者であるダルモア市長を逮捕するのは難しいんだ」
「嘘でしょ……おかしいわよ、そんなの!」
「でもそれが決まりなんだ。これがあるから遊撃士協会はあのエレボニア帝国にもギルドの支部が置けたくらいだからね」
「じゃあダルモアはこのままのさばらせておくしかないってことなの?」
頭を抱えるあたしにジャンさんが声をかけてきた。
「エステル君、まだ手がないわけじゃないよ。遊撃士協会が駄目でも王国軍なら市長を逮捕できる」
「あ、そっか。王国軍に頼るのは癪だけど、この際そんな事言ってられないわよね」
「君たちはこれから市長の元に向かって事情聴取をしてきてくれ。多少怒らせても構わないから時間を稼いでほしいんだ」
「なるほど、その間に王国軍を呼ぶわけですね」
「その通りさ。ただ市長も秘書が戻ってこないことに警戒してるかもしれない、気を付けてくれ」
「わかったわ」
あたしたちは事件を稼ぐためにルーアン市長邸に向かった。
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ルーアン市長邸に着いたあたしたちは中に入るとメイドさんが話しかけてきた。
「ルーアン市長邸にようこそ。ただ今市長は接客中でして他にもお待ちしている方がございます。真に申し訳ございませんがまた来ていただけますでしょうか?」
「ええ〜っ!ちょっと待ってよ……」
「その来客のことなら僕たちも承知しています。デュナン侯爵閣下ですよね?」
「えっ……」
ヨシュアの突然の話にあたしとクローゼは驚いてしまった。何でそんなことが分かったのかしら?
「まあ、その通りですわ……ひょっとして皆様も招待されていらっしゃるのでしょうか?」
「はい、市長から直々に。お邪魔しても構いませんか?」
「よく見たら遊撃士の方ですわね。そういう事情でしたらどうぞ、お上がりになってください」
「ありがとうございます」
「
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