第40話 暗躍する影
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ったと聞いたあたしとヨシュアはそこに向かっている途中って訳よ。
「おい、お前ら!」
「あんたはアガットじゃない?なんでここにいるの?」
「話を聞いて飛んで来たんだ。何でもあの黒装束が現れたんだってな?」
「ええ、そうよ」
「なら話は早い。俺も同行するぞ」
「じゃあ3人であいつらを追いましょう!」
途中でアガットと合流してあたしたちはバレンヌ灯台の中に入っていった。中に入るとそこにはレイヴンのメンバーがあたしたちの行く手を遮るかのように立っていた。
「あ、あんたたち!?どうしてこんなところにいるのよ!」
「こいつらは昨日から忽然と姿を消してやがったんだ。それで今日の襲撃事件と来た」
「じゃあこいつらが犯人だったの!?」
「でも何か様子がおかしいよ。目も虚ろだし意識が無いようにも見える」
ヨシュアの言う通りレイヴンのメンバーは全員目が虚ろで様子がおかしかった。
「おい、てめえら。こんな所でなにしてやがる?」
「……」
「聞こえねえのか、おい!」
アガットが近づこうとした瞬間レイヴンのメンバーの一人であるディンがアガットに切りかかった。
「アガット!?」
「ぐうっ……!これは……!?」
アガットは攻撃を防いだが驚いたように声を荒げた。そして何とかディンを引き離して大剣を構える。
「こいつら、力が格段に上がってやがる……おい、ひよっこども!気を抜くなよ、倉庫でやりあった時とはまるで別人だからな!」
「わ、わかったわ!」
あたしとヨシュアも武器を構えて襲い掛かってきたレイヴンのメンバーと戦闘を開始した。勝つことはできたが前に戦った時はとまるで別人のような強さだった。
「な、何とか勝てたけど……どうなってるの、これ?」
「……これは」
「どうした、小僧?」
「彼らはどうやら操られていたようです。薬品と暗示を利用した特殊な催眠誘導みたいだ。おまけに身体能力も最大まで引き出されている」
「あんですって!?」
催眠ってそんな事が出来るものなの?でもレイヴンのメンバーは明らかに様子がおかしかったし操られていたとしか説明がつかないわね。
「でもよくわかったわね」
「うん、昔からこういう症状には詳しいんだ。何でかは知らないけど……」
「とにかくこいつらを操っていた犯人はこの上にいるはずだ。油断するなよ」
「分かったわ」
あたしたちは襲い掛かってくるレイヴンのメンバーを気絶させながら灯台の上を目指していった。最上階に着きそうになった時誰かの話声が聞こえてきたので様子を伺う事にした。
「なんてザマだ!寄付金を奪えなかったとは!」
「……すまない」
「すまないじゃないよ!このままで
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