第40話 暗躍する影
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に首を下に下げるオリビエさんだがそんなことは知った事ではない。まあ俺たちの事を黙っていてくれることには感謝しているがそれとこれとは話が別だ。
「それじゃ皆さん、本当にお世話になりました。またどこかで会いましょう」
「バイバイ、皆」
俺とフィーはそう言うと定期船に乗り込み、定期船が上昇しだした。俺たちはデッキから遠くなっていくルーアンを見ていた。
「……」
「やっぱり離れるのは寂しいか?」
「……ん。でも西風の皆にも会いたいし我儘を言ってリィンを困らせたくない。だから気にしないで」
悲しげに微笑むフィーを見て、俺は思わずフィーを抱きしめてしまった。
「……リィン?」
「また会いに行こう、いつか再び会える日が来るように俺も出来る限りの事をする。だから安心してくれ」
「リィン……うん!」
猟兵が再びリベールの地に足を入れれば当然遊撃士やリベール軍に警戒されるだろうし、下手をすれば要らぬ争いの種となって西風の皆に迷惑をかけてしまうかも知れない。それでも俺は目の前にある笑顔を曇らせたくなかった。
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