第40話 暗躍する影
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も来て子供たちと一緒に遊んだりしていた。そしてあっという間に長い一日が終わっていた……
なら良かったんだけどな……
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side:??
辺りが深い暗闇に包まれた深夜のマノリア村……村の入り口から離れた海道に数名の黒装束を来た人物が村の様子を伺っていた。
「いいか、目的は寄付金が入った封筒だ。極力殺しはしないようにしろ」
「何故ですか?全員皆殺しにすれば手っ取り早いものを……」
「隊長からの指示だ。ただ黒髪の小僧と銀髪の小娘は場合によっては殺しても構わないそうだ」
「小僧は兎も角あの小娘には痛い目に合わされましたからね。借りを返してやりたいですが任務を優先します」
「当然だ……行くぞ」
黒装束の人物たちはそう言うとマノリア村に近づいていく。そして後少しという所で全員が止まった。
「……何者だ」
「へえ、結構な手練れだな。この闇の中で俺たちに気が付いたか」
そう言って現れたのはリィンとフィーだった。二人は黒装束たちを睨み武器を構える。
「貴様ら、我々がここに来ることを読んでいたのか?」
「ああ、お前らが何者かは知らないが放火した奴が孤児院をなくしたいと思っているなら当然再建されるのは嫌がるはずだ。寄付金を狙って来るんじゃないかと思っていたんだ」
「……殺せ」
黒装束の集団はリィンとの会話を早々に終えて導力銃を取り出した、だが先頭にいた黒装束が銃を構えた瞬間、銃の先端が消えていた。
「二の型、『疾風』」
リィンは発砲される前に銃口を切り飛ばしていた。
「チィッ!?」
先頭にいた黒装束は銃を捨ててブレイドに持ち替えてリィンに切りかかった。リィンはそれを受け止めて切りあう。背後にいた他の黒装束たちが援護しようとしたがフィーが放った銃弾に阻まれた。
「お前たち、二手に分かれて撃破しろ!」
リィンと切りあっていた黒装束が他の仲間にそう指示を出すと3人がフィーの方に向かい残った3人がリィンの方に向かった。
「くらえっ!」
背後から切りかかってきた黒装束をリィンは蹴り飛ばして前方から撃たれた銃弾を太刀で叩き落した。
「化け物め!」
銃弾を放った黒装束は思わずそう呟いたがリィンの放った掌底を胸に喰らい大きく後退した。そこにフィーが蹴り飛ばした他の黒装束が吹っ飛んできてぶつかってしまった。
「とどめ!」
フィーがナイフを構えて接近するがリーダー格の黒装束がブレイドでフィーの攻撃を凌いだ。
「くそっ、話に聞いていたよりも強いぞ!
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