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悲劇で終わりの物語ではない - 凍結 -
|聖杯探索《グランドオーダー》開幕
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異点の影響ですか…。」
「フォウ…(こりゃ酷い…)」

 無事霊子転移(レイシフト)にて過去へと跳んだ藤丸立香とマシュ・キリエライト、ウィス、キャスパリーグの3人と1匹。
 
 舞台は2004年の聖杯戦争が開催された日本の冬木。
 彼らは今、文字通り過去の冬木の大地を踏みしめていた。

 日本の中枢として発展を遂げてきた冬木の町。
 だがそこに近現代の煌びやかな都市の輝きなど存在せず、今や血と死者が蔓延する町へと変貌を遂げていた。至る場所が激しく炎上し、街並みは大きく崩れ、人ならざる者の気配が漂っている。

 誰もが目の前に広がる惨状に言葉が出なかった。

「フォウ…フォフォウ!(それにしてもマシュの姿はドスケベだね!)」
「フォウさん、私に何か言っているのですか?」

 キャスパリーグがこんな状況の中マシュにけしからんことを述べている。マシュはキャスパリーグの述べていることが理解できずに首を傾げていたが。

「ファッ!?…フォウー!?(なっ!?…やめろー!?)」

 ウィスはキャスパリーグのモフモフの頬を左右に引っ張る。

 キャスパリーグはウィスの縛りから逃れようとジタバタと暴れるが、当の本人はガッチリと掴み離さない。 

「先ずは周囲を散策するか、立香、マシュ?」
「ああ、そうしよう。」
「そうですね。」

 ウィス達は荒れ果てた荒野と化した冬木の町を散策することを決意する。

 今なおキャスパリーグはウィスに掴まれたままの状態であったが。







─こうして最後のマスターである藤丸立香とマシュ・キリエライトの世界を救うべく第一歩を踏み出した─







 特異点と化した冬木の散策は困難を極めた。


─デミ・サーヴァントとなったマシュの奮闘─
 
─マスターとしての大役を果たさんとする藤丸立香─

─スケルトンと応戦していたオルガマリーを拾い─

─冬木で行われていた聖杯戦争の生き残りである生前の知り合いであるキャスターと再会し─

─残留思念と化したシャドウサーヴァントとの遭遇、そして戦闘─

─女神としての側面では無く怪物の側面が現れた姿で現界した旧友であるランサーと再会し─

─属性が反転した腹ペコ王(アル)と再会、マシュの疑似的な真名解放、その後の苦しまぎれの勝利─

─カルデアを陥れたこの事件の黒幕であるレフ・ライノール(ワカメ)の登場─










「…未来は消失したのではない、焼却されたのだ!自らの無能さが故に、─我らの王の寵愛を失ったがゆえに─貴様らは滅びるのだ!」

 実に愉し気に両腕を空へと掲げ、声を荒げるレフ・ライノール。

 王とはソロモン王であるに
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