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転生とらぶる
ペルソナ3
2022話
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じがしたのに……今日話を聞いたら、そんなじゃなかった。実際に会った場合はどうなるか分からないんだけど」

 話を聞くだけと、直接会う。この2つは何だかんだで大きく違う。
 そう考えれば、ゆかりが実際に梨沙子の再婚相手に会った時、どうなるのかは分からないが……それでも、以前よりマシになったのは間違いないだろう。

「もし……その、もし、だけどね。もし私がアクセルと会わないままで、再婚の話を聞いてたりしたら……多分、今日みたいにしっかりと受け止める事は出来なかったと思う」
「だろうな」

 俺と会ったからこそ、今回の話を受け入れられたというにも関わらず、梨沙子の言葉を最初は聞かなかったのだ。
 もし梨沙子に対する思いが以前の……それこそ俺と行動をする前、つまり月光館学園に来た時のままであったとすれば、恐らく梨沙子とゆかりの間は完全に喧嘩別れに終わってしまっただろう。
 いや、ゆかりが一方的に何かを言って教室を飛び出る……という行為が想像される以上、喧嘩別れという言葉は相応しくないのかもしれないが。
 ともあれ、俺と会った事でゆかりが成長したというのであれば、俺にとっては嬉しい事だ。

「その……アクセル。アクセルのおかげよ。ありがとう」

 そう言い、ゆかりはそっと顔を近づけてくる。
 やがて俺とゆかりの唇は重なり、そのまま数秒が経つとゆかりの舌が俺の唇を軽く突いてくる。
 そんなゆかりの求めに応じて俺も唇を開き、お互いの舌を絡ませる。
 そのまま数分……やがてゆかりの口から快楽を伴う声が出始めたところで……俺の耳は、この教室に近づいてくる気配を感じとる。
 そうして、最後にゆかりの舌とゆっくりと絡めてから顔を離す。
 激しく舌を絡め合っていた為か、日の光を反射する銀糸が俺とゆかりの口を繋ぐが……それはハンカチで拭き取られる、次の瞬間……

「あ、ここも休憩室みたいね。ならここで休めば……あれ?」
「ちょっ、ちょっと私を置いていかないでよー……」

 教室の扉が開き、色々と食べ物を持った2人の女が姿を現す。
 2-Fの生徒ではなく、単純に休憩場所を求めて来たのだろう。
 人の少ない場所で、ゆっくりと屋台の食べ物を楽しむ……そういうつもりだったんだろうが……

「……」

 そんな2人の登場に、ゆかりは顔を真っ赤に……それこそ夕日でも当たっているのではないかと――まだ昼間だが――思えるくらい、真っ赤に染めていた。
 当然だろう。ゆかりは完全に俺とのキスにのめり込んでいた。
 もし俺がゆかりを止めるような真似をしなければ、思い切りキスを……それもディープなキスをしている光景を、この2人に見られた事になる。
 そうなれば、俺とゆかりが付き合っているという話と共に、間違いなく噂となって学校中に広がってい
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