第二十九話
[1/2]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
ロルフは荒れていた。
パウルの件では流石パウル、情報を残していなかった。
「で、どうなったんだよ」
「自分がオーベルシュタインの事を言えません」
「何か言葉が変だが何故黙秘する」
「閣下、オーベルシュタインには幸せになって欲しいのです自分は」
「それは俺も考えているぞ」
「......」
「教えろよ、リューネブルクお前だけ知ってるのはズルいぞ」
「ズルいって.....」
「ジークよい、リューネブルクは自分だけで秘密を保持して悦に浸ってるんだぞ信じられないよな」
「そうです、ズルいですよパウルさんとは自分達の方が付き合いが長いんです知る権利があります」
「良いぞジーク、今度何か買ってやる。お前は家族の為に心配してる幼いジークが兄と慕っているんだぞ、心配してんのになっ」
「そうです、心配してるのです」
この二人は俺を虐めて楽しんでるのか?
「しかし、それは個人のプライベートで私が世間に広めても良いものではありません」
「でもです、自分はパウルさんの事が気になります。幸せになって欲しいです教えて下さい」
ズルいぞ、ジーク幼いお前がオーベルシュタインを好きなのは分かったが.....
しかし、個人情報は無闇に流してはいかんのだモラルの問題だ
「おい、ここは自由惑星同盟では無いぞ。帝国内だ個人情報等は上官が判断すれば開示出来る」
二人で睨むのは止めてくれ、俺が悪いみたいじゃないか。
だが、個人情報だぞ嫌や此処は帝国かだが親友を裏切れないぞ、どうする....
「ぷっ...ザァ〜」
「ジークこれは切りやがったぞ」
「高速通信を切りましたね、これで決定です。パウルさんは本気の恋をリューネブルクさんは裏切りたくない」
「そうだ、しかし俺達は知る権利が有る。間違いないな」
「はい、そうです私達はパウルさんの事を知る権利が有ります」
「ならどうする」
「ランズさんに聞いて貰います。執事の情報網を使って」
「うん、良い意見だ早速頼みに行こうか」
「はい」
二人はランズの元に向かった。
全てはパウルの為に!
新無憂宮(ノイエ・サンスーシー)
「うむ、うむ、ん〜」
「うん、うんうん」
「お気に召しましたか」
「そうじゃの、ロルフの味に似て来ている」
「本当に満足です」
「有難うこざいます」
「もうすぐロルフが戻って来るらしい」
「陛下それは本当ですか」
「リヒテンラーデが言うておったぞ、まだ何時かは分からんがな」
「それは楽しみですわ」
本当は帰って来るかもと言ったのだが...
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ