第6話 沢山の魔人
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わせて6人か。普通なら鉢合わせた時点で詰みだ』
『ああ。あの2人なら、付け入る隙は十分ある。……勿論、変に刺激をしなければに限るが』
ゾロは 2人が降りていくのを見送りながらそう思っていた。
元々この場所は魔王の城がある場所。当然魔人や使途がいても不思議ではないし、それくらい危険な場所だとエールたちが思い知るのには良い機会かもしれない。……でも 命が無くなるまでは許容できないのも事実だ。
『行く……だろう?』
『ああ。……無論、ここから動けたら直ぐにでもだが。アイツが此処にいるからな』
視線がサテラ達の消えた方ではなく、反対方向。……ホーネットの方へと向けられた。
2人に任せる、と言い踵を返した筈のホーネットがアメージング城へと帰る事なく まだそこにいたのだ。歩を止め佇んでいた。
「…………」
ホーネットの周囲を浮遊する球体の1つ。緑玉がふわりとホーネットの頭上に移動をはじめ、緑色の光を彼女に降り注いでいた。
それは身体強化の魔法。
光の粒子が消えてなくなる瞬間に、まるで瞬間移動をしたのではないか? と思える如き速度で移動をするホーネット。
空気を斬り割き、光の様に移動した先は、ゾロが腰掛けている岩場。
誰もいない筈の場所に、ホーネットは穏やかな表情で、慈愛に満ちた声をかけていた。
「……久しぶりですね。私は、あなたに会いたかったです」
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