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ロボスの娘で行ってみよう!
第28話 要塞攻略戦作戦準備中
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的に同盟に残ったのはボロボロの艦隊とイゼルローン要塞だけになりますからね、結局は戦わないのと同じ事に成りますが、12個艦隊が残るのと1個艦隊ぐらいしか残らない差になるわけです」

「確かにそうなるな」
「従って帝国の圧政から民衆を助け出すというお題目さえ無ければ、イゼルローン回廊を閉塞させるのが一番早いんですけど」

「そうも言えんからな」
「確かに」
「少佐御苦労だった」
「では、失礼します」

シトレはリーファの帰った後で、彼女の言葉を反芻しながら考えるのであった。


宇宙暦792年3月2日

■自由惑星同盟 首都星ハイネセン ハイネセンポリス

ハイネセンの裏町のバーでバルサモ大佐とフォーク中尉が飲んでいた、暫くして大佐はトイレに行き、そのトイレの水タンクに持ち出してきた、補給物資と統合作戦本部からの注文を写したメモを沈めた。その後大佐は腹痛だと帰宅したのである。そのメモは素早く回収されフェザーンへ報告され、ルビンスキーの考えに考慮されたのである。

残されたフォークは、ホステスに煽てまくられて、愚痴を言い始めた。
「私は、士官学校でもトップだったのに、何故後方勤務本部なんだ!」
「フォーク様、凄いですわ」
「そうだろう、俺は凄いんだ。なのに統合作戦本部の連中は俺の作戦案を却下しやがった!」

フォークは誘導薬入りのブランディーを飲まされながら、少しずつ話していく。その結果ミサイル艦の側方攻撃関する情報もフェザーンに送られたのであるが、機密のはずのミサイル艦が出たのはリーファが囮として態と流していたからである。


帝国暦483年3月4日

■フェーザーン自治領 自治領主オフィス  
ルビンスキーの元へ同盟軍の戦力が三個艦隊で、その他に無気力化ガスを求めているのを知り、艦隊数は想像の範囲であったが、ミサイル艦を使い、無気力化ガスを戦艦に積むのが気になった。

「無気力化ガスか、装甲服を着れば関係ないであろうに」
「一般市民に危害を与えない為では無いでしょうか?」
「確かに同盟で有れば、考えられるが、果たしてそれだけであろうか」

「確かに、しかし将兵がそれほど無気力化できますかな?」
「だからこそだ、奇抜な手を使うやもしれん」
「では、レムシャイド伯にありのまま伝えますか?」

「うむ。同盟の戦力数に対しては少なく伝えておけ、同盟にも損害を与えておきたいが与えすぎも不味い、何分にもバランスが必要だからな。ただしミサイル艦と無気力化ガスについては、その傷口へ陸戦兵力を進入させると有るから、イゼルローン要塞が万が一にも落ちたら、フェザーンとしても帝国の内情を知られすぎると、商売上《ぼったくり》も不味いからな、確実に伝えておくのだ」

「わかりました」


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