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ロボスの娘で行ってみよう!
第28話 要塞攻略戦作戦準備中
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す、敵がスパイでそれを知っていたとしたら死にものぐるいで迎撃するでしょう、いくら何でも民間人を含む数百万人全員に装甲服や防護服を着させる訳には行きませんから」

「なるほど、しかしガスではあまり効果がないと感じるのでは?」
「良いのです。あくまで嫌がらせ程度に見せるモノです、それに選挙対策が原因の攻撃では下手にイゼルローン要塞を落としたら、そのままイケイケドンドンで悪夢の帝国領侵攻作戦をやりかねませんよ」

「しかしな、軍人としては問題があるだろう」
シトレの言葉にリーファは普段のにこやかな顔から真剣な顔になって話し始める。
「シトレ元帥閣下、今まで同盟は予算の許すギリギリの範囲で戦争をしてきました。しかしイゼルローン要塞を落とした時、果たして同盟市民はそこで戦争を止めるでしょうか?」

「止めないかもしれんな」
「そうです、勝利というのは麻薬と一緒です、酔ってしまうと感性が麻痺してイケイケドンドンに成ってしまいます。そして現在の衆愚政治では政治屋が選挙票の為だけに戦争を行ってますから」

「それでは、少佐はイゼルローン要塞攻略は反対なのかね?」
「今の時点では、反対です」
「今の時点とは?」

「敵の状態次第と言うわけです」
「状態とは?」
「フリードリヒ四世は先頃心臓病で倒れています。更に現在の皇太子は強力な後ろ盾がありませんから皇帝が死んだ場合、後継者争いが起こる可能性が大きい状態です。恐らくリヒテンラーデ侯と軍部、ブラウンシュヴァイク公とリッテンハイム侯の二対決か三巴になるでしょう」

「つまり、その時を狙ってイゼルローン要塞を陥落させるというのかね」
「そうです。陥落後に一気に帝国領侵攻作戦を行い帝国を潰します」
そう言いながら、そこまで旨くは行かないけどねと思うリーファであった。

シトレはその話を聞いて唸り始める。
「つまり、しばらくの間はイゼルローン要塞攻略戦はアリバイ程度に損害を与えておけと言う事か」
「そうなります、味方の損害を最低限にして、敵に最大限の損害を与えて、人的物的財政的にも弱らせるのが良いと思います」

「つまり、無人艦は敵艦隊をトールハンマーで味方撃ちさせる為の撒き餌と言う訳か」
「そうです。どうせ解体するのに予算がかかるなら、有効に使わないと損ですから」
「なるほど、しかし並行追撃が成功して占領できたとして、政府が帝国領侵攻作戦を発動した場合はどうするのか?」

「そうなれば、味方は最大でも12個艦隊+αで戦闘艦艇二十万隻強、敵が18個艦隊に貴族の私兵が居ますから四十万隻ぐらいでしょうね。それでイゼルローン回廊出口で正面決戦、ランチェスターの法則を考えるも無く負けます」

「確かに、そうなる、しかし帝国も相当な損害を得るわけだな」
「そうなりますが、最終
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