暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第5章:幽世と魔導師
第154話「再臨する緋き雪」
[1/10]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話






       =out side=





「…………」

 アースラ管制室にて、サーチャーによる映像を食い入るようにエイミィは見ていた。
 そこには、倒れ伏す優輝達と、彼らの代わりに守護者と相対する存在。

「……頼んだよ。緋雪ちゃん」

 ……そう。死んだはずの緋雪が、そこには映っていた。











       =緋雪side=







〈……お嬢、様……?〉

「……久しぶりだね、シャル」

 掌を守護者が飛んでいった方向に向けながら、シャルと話す。

〈生きて……いえ、蘇ったのですか……?〉

「……ちょっと違うかな。今の私は、所謂限定キャンペーンみたいなもの。蘇った訳じゃないし、現世(うつしよ)に留まれる時間も限られてる。……でも、正真正銘貴女のマスターだよ」

〈っ……!〉

 今のシャルの気持ちを表すとすれば、それはショックと歓喜だろう。
 ……自惚れみたいに聞こえるけど、マスターである私が現れたのだから。尤も、それは期間限定で、時間が経てば再び私は消えてしまう。
 だから、ショックもあるのだろう。

「大まかな状況は知っているし、細かい所もエイミィさんに聞いたよ。……守護者を、倒すよ」

〈お嬢様……はい……!〉

 魔力を練り上げ、準備は整う。

「……守護者、とこよさんの事は私も良く知っている。どれほどの人なのか、どれほどの強さなのかも、良く知っている」

〈……彼女には神降しでさえ敵いませんでした。お嬢様、勝算はあるのですか?〉

「まぁ、見てなよ……」

 自信たっぷりな感じで、そう答える。

「(……勝機なんて、ほとんどある訳ないじゃん)」

 もちろん、それは()だ。勝算なんて、ほとんどない。
 とこよさんをよく知っていると言ったって、それは“幽世でのとこよさん”だ。
 大門の守護者としてのとこよさんは、未知の部分が多い。

「(それに、昼だし)」

 私の体質上、昼では全力を出し切れない。
 元より、私は幽世でもとこよさんには負け越している。

「……ふぅ……」

 そこまで考えて、一度息を吐く。

「(まぁ、でも……)」









   ―――()()()()()()()()()()()









〈お嬢様!〉

「(来るッ……!)」

   ―――“Zerst?rung(ツェアシュテールング)

 気配が、音を置き去りにするかのような速度で迫る。
 それに対し、私は立ち向かいなが
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ