第5章:幽世と魔導師
第154話「再臨する緋き雪」
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=out side=
「…………」
アースラ管制室にて、サーチャーによる映像を食い入るようにエイミィは見ていた。
そこには、倒れ伏す優輝達と、彼らの代わりに守護者と相対する存在。
「……頼んだよ。緋雪ちゃん」
……そう。死んだはずの緋雪が、そこには映っていた。
=緋雪side=
〈……お嬢、様……?〉
「……久しぶりだね、シャル」
掌を守護者が飛んでいった方向に向けながら、シャルと話す。
〈生きて……いえ、蘇ったのですか……?〉
「……ちょっと違うかな。今の私は、所謂限定キャンペーンみたいなもの。蘇った訳じゃないし、現世に留まれる時間も限られてる。……でも、正真正銘貴女のマスターだよ」
〈っ……!〉
今のシャルの気持ちを表すとすれば、それはショックと歓喜だろう。
……自惚れみたいに聞こえるけど、マスターである私が現れたのだから。尤も、それは期間限定で、時間が経てば再び私は消えてしまう。
だから、ショックもあるのだろう。
「大まかな状況は知っているし、細かい所もエイミィさんに聞いたよ。……守護者を、倒すよ」
〈お嬢様……はい……!〉
魔力を練り上げ、準備は整う。
「……守護者、とこよさんの事は私も良く知っている。どれほどの人なのか、どれほどの強さなのかも、良く知っている」
〈……彼女には神降しでさえ敵いませんでした。お嬢様、勝算はあるのですか?〉
「まぁ、見てなよ……」
自信たっぷりな感じで、そう答える。
「(……勝機なんて、ほとんどある訳ないじゃん)」
もちろん、それは嘘だ。勝算なんて、ほとんどない。
とこよさんをよく知っていると言ったって、それは“幽世でのとこよさん”だ。
大門の守護者としてのとこよさんは、未知の部分が多い。
「(それに、昼だし)」
私の体質上、昼では全力を出し切れない。
元より、私は幽世でもとこよさんには負け越している。
「……ふぅ……」
そこまで考えて、一度息を吐く。
「(まぁ、でも……)」
―――それが、どうしたと言うの?
〈お嬢様!〉
「(来るッ……!)」
―――“Zerst?rung”
気配が、音を置き去りにするかのような速度で迫る。
それに対し、私は立ち向かいなが
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