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提督はBarにいる・外伝
キムチ料理でホットな一夜に・その1
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る。本格的な韓国焼き肉の店などに行くと、肉をキムチと一緒にサンチュで包んで食べる事からも明らかだ。その為、日本の浅漬けキムチとは違い味も辛味も強めな上、乳酸菌発酵させているので日本のキムチよりも圧倒的に酸っぱい。しかしそのクセの強さがまた酒のアテには最高で、俺は専ら自分で漬けるようにしている。

「た、大将の手作りなんですかソレ……」

「おう。他にも色々作ってるぞ?梅干し、糠漬け、魚の干物、醤油、味噌、果実酒に……」

「強面で偉い人なのに凄い家庭的だー!?」

 上条君にビックリされてしまった。まぁ、強面なのに料理や菓子作りが上手いモンだから学生時代には女友達に損してる、とよく言われたもんだ。

「特にリクエストも無いようなら、このキムチで料理を作ろうと思うんだが?」
 
 聞いて見たが、異論は無いらしい。




《簡単!和えるだけ!アボカドキムチ》※分量2人前

・アボカド:1個

・キムチ:80g位

・酢:大さじ1位※お好みで!

・韓国海苔又は味海苔:適量


 まずはサクッと作れるお通しを1品。……つっても、刻んで混ぜるだけなんだがな。アボカドの種を取り除き、スプーンで身を掬い取るか包丁で皮を剥く。ボウルに入れてスプーンで細かくするか、包丁で刻んでからボウルに入れる。

 後は食べやすい大きさに刻んだキムチとアボカドを和えるだけなんだが、ここでポイント。アボカドのクリーミーさを引き立てる為に酢を加える。だが、それは市販の浅漬けキムチの場合。俺のキムチは十分に酸味があるので酢は入れずにそのままアボカドと和えれば完成。皿に盛り付け、お供に韓国海苔か味海苔を添えれば尚良い。

「あいよ、まずは軽くつまめる『アボカドキムチ』だ。そのまんま食ってもいいし、添えてある海苔で巻いて食っても美味いぞ」

 一応未成年の上条君には白飯も出しとくか。この手のツマミは飯のオカズにも最高だからな。俺もジョッキを手に持ち、サーバーからビールを注ぐ。キムチ食うにはマッコリもいいが、やっぱりビールか焼酎だろ。

「んじゃまとりあえず。堅苦しいのは抜きにして乾杯〜!」

 カンパーイ!と喧しく騒いでいるのはウチの連中ばかりかと思いきや、ウチの連中がカウンター席の上条御一行の間に挟まり、無理矢理に乾杯して場を盛り上げようとしている。まぁ、宴会にゃあそういう強引なノリも多少は必要だし、止めないでおこう。

「ん!美味しい!」

「ほぅ、こいつは美味いのう」

 中々売れ行きは好調なようだ。俺に文句たらたらだった加賀も、無言でパクパクやっている辺りがその証明だ。俺がニヤニヤ笑いながら視線を送っていると、その視線に気付いたのかバッチリ目が合った。余程気まずかったのか、赤面してそっぽ向かれてしまっ
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