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転生とらぶる
ペルソナ3
2019話
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が月光館学園に転入する事を決めたのは、高校生活を楽しむ為だ。
 そして高校生活において、学園祭というのは間違いなく大きなイベントだろう。
 それこそ、修学旅行とかに匹敵するくらいには。
 そうである以上、妙なちょっかいを出されることを煩わしく思って、自分でどうにか出来るのにどうにもしないというのは……そう、俺らしくない。有り得ないと言ってもいい。
 であれば、俺がやるべき事は決まっていた。

「なぁ、ゆかり。やっぱり学園祭は楽しむべきだよな?」
「え? 何を言ってるのよ。それは当然でしょ。それに……折角の学園祭なんだし……ね?」

 笑みを浮かべてそう告げるゆかりが何を言いたいのか……それは、考えるまでもない。
 俺とゆかりが付き合い始めてから初めての学園祭なのだ。
 そうである以上、それを楽しみにしているのは当然だろう。
 こうして、また1つ俺がやるべき理由が増えた訳だ。

「そうだな。なら……明日は楽しい学園祭にするとしようか」

 そう言い、俺はゆかりと共に屋台の準備を始めるのだった。





「大体、この時間だとこの辺だな。……まぁ、実際にこの風の強さを考えれば、ここで当たりなのは間違いないか」

 仮面を被ったまま、周囲を見回す。
 シャドウミラーの技術班が作ったこの仮面は、当然防水加工もされている。
 台風の影響で強風が吹いている中であっても、全く問題なく動作している。
 どういう技術を使っているのか、水滴の類も中から外を見る分には問題にはならない。
 まぁ、ブラックホールエンジンとかの重力制御技術とか普通に使っている技術班だと考えれば、その辺りは全く気にする事はないだろう。
 ちなみに服装に関してもプロテクターを付けてかなり大きなコートをその上から着て……という風に、体格が分からないようにはしている。
 この台風の中で報道ヘリとかが飛んでいるとは思えないが、地上から撮影している可能性は否定出来ない。
 ちょっかいを出されてもしょうがないとは思うが、出来ればそんなちょっかいの類は出して欲しくないというのが正確なところだし。
 ともあれ……台風という事で、空が分厚い雲によって蓋をされて、衛星の類ではこっちを確認出来ないというのは、運がいい。

「……さて」

 台風の近くだけあって、周囲の風は強烈なまでに強い。
 だが、この程度の風で俺がどうこうされる筈もなかった。
 台風の中心に行けば、台風の目という事で風は強くないのだろうが……生憎と、これから俺がやろうとしている事を考えれば、そのような場所は相応しくない。
 幸いにも……って言い方はどうかと思うが、現在俺がいるのは山の近くで、近くに民家の類はない。
 勿論何らかの理由で俺の姿を確認する事は出来るかもしれないが、今
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