上条御一行、ご招待
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あえず中に入った入った」
ゾロゾロと中に入っていく上条御一行。そこは普通の執務室よりも広いという以外は何の変哲も無い執務室。ここで料理をして食べるのか?と皆怪訝な表情を浮かべている。
「そのまま動かないで立っててくれよ?今から店に『する』から」
「え?そりゃ一体どういう……」
意味ですか?を言わせる前に、俺が執務机に付けられているスイッチをポチっとなする。するとガシャコンガシャコン音を立てながら、執務室の家具がピストンやら何やらで入れ替わっていく。さながら変形ロボや合体ロボの変形シーンのようで、男ならばテンションが上がらないハズは無い。上条君が連れてきた青葉も大興奮で、バッシャバシャ写真を撮っている。他の5人は呆気に取られているようだが。
「ようこそ、『Bar Admiral』へ」
変形が完全に終わった所で、一行にそう挨拶する。皆あんぐりと口を開けたまま固まってしまっているが。
「ほれほれ、お客さん方は座った座った」
パンパンと手を叩きながらそう促すと、そこでようやく意識を取り戻したのかカウンター席に腰掛ける上条御一行。それに付いてきたウチの連中も好きなようにソファやその辺の席に座っている。
「俺ぁ着替えしてくっから。説明は任せたぞ早霜」
「了解です、店長」
そう言って奥の更衣室に引っ込むと、早霜の声が聞こえる。
「『Bar Admiral』へようこそ、お客様。私は当店の助手を務めております、バーテンダーの早霜です……どうぞよろしく」
「さて、今宵は皆様への店長からのお詫びも兼ねておりますので皆様の飲食代は無料とさせて頂きます」
早霜がそう告げた瞬間、ウチの連中が大歓声を挙げる。
「あ、ウチの連中は有料だぞ?」
更衣室から俺がそう告げると、途端に歓声はブーブーというブーイングの嵐に様変わりした。ウチの連中にタダ飯とタダ酒なんてさせてみろ、ウチが破産するわ。
「さて、店長が着替えしている間にウェルカムドリンク等如何でしょう?」
「あ〜……俺未成年なんスけど」
「大丈夫です、当店では下戸の方でも楽しまれるようにノンアルコールのカクテル等もご用意してございますので」
よしよし、いい対応だぞ早霜。
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