上条御一行、ご招待
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コイツ……。しかし、自分が覚えて無いやらかし(かもしれない)に全力で頭を下げられるような奴に、悪党は居ねぇさ。
「くっ……くくく、ぷはははははは!」
何だろうなぁ、いきなり笑えてきたぞ。とりあえずジジィよ、俺ぁこのガキを信用する事にしたぜ?
「あ〜……腹痛て。まぁその辺のぶっ飛んでる記憶の話もあるからよ、積もる話は飯でも食いながらにしようや」
「いや、でも流石に大将にそこまで世話になる訳には……」
と上条君は断ろうとしたが、その本人の腹が盛大に鳴る。頭じゃ断りたくても、身体はそれを拒否してるらしいなぁ?
「うっし、決まりだな。お嬢さん方も迷惑かけたし、そのお詫びも込めてご馳走させて貰いたいんだが……どうかな?」
「そんな物、要らないわ」
加賀に即答で拒否されてしまった。
「まぁまぁ、折角ご馳走してもらえるって言うんだからいいじゃないの、加賀」
「そうじゃ。それに、ここの提督の作る料理は絶品と聞くぞ?」
そんなご立腹の加賀を陸奥と利根が引き留める。
「そうですよぉ、折角海外まで来たんだからゆっくりしたいですよぉ」
「同感。たまには骨休めもいいんじゃないの〜?」
「青葉は是非とも取材したいです、かの有名な金城提督の『Bar Admiral』!」
更に比叡、川内、青葉の3人がそれを援護する。
「俺も腹へったしさぁ、いいだろ加賀姉?」
「み、皆がそこまで言うなら行くのも吝かではありません」
上条君の言葉がトドメになったか、渋々だが加賀もウチの店に来る事を了承した。……しっかし、ウチの店ってそんなに有名なのか?
「有名ですよぉ!ここの鎮守府の艦娘さんとかがスマホで写真撮ってイ〇スタとかツ〇ッターとかに写真載せてますから!」
ウチの連中、んな事してたのか。店内撮影してもいいかと聞かれたりしたが、そう言う事だったのね。
「まぁ、とりあえず移動すっか」
「へぇ……じゃあもう30年近く提督やってんですか」
「まぁな。長くいたお陰でこんな地位に座っているがな」
「いやいや、それどんな皮肉っスか」
別に皮肉のつもりは無いんだが。店(執務室)に向かう道すがら、上条君と当たり障りの無い会話を交わす。どんな風に艦隊を運営してるか?とか、仕事の年数は?とかそんな所だ。出自不明の彼のディープな所に突っ込んで行きたいが、それはまだ時期尚早だろうな。
「おっと、着いたな」
そんな会話をしている内に、目的地へと辿り着く。
「ここ、執務室ですよ?」
「あぁ、執務室だ」
「いやいやいやいや!何の冗談すか!?」
まぁ、テンプレの反応だよなぁコレが。
「まぁまぁ、とり
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