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ゲート自衛隊 超化学提督物語
オリ主は基本的に温厚な人物が多いですが、たまに冷酷なオリ主も存在します
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対して宣戦布告もなしに突然と先端を開いた侵略国家が相手ならこちらにも大義名分がたつ。そんな侵略国家が相手なら考慮も必要ないため、タロウからすれば銀河連邦軍のデモンストレーション場にはもってこいの場所だった。

「韓国でだいぶやりましたけどまだやるのですか?」

「こういうのは見せ場が多いほうがいいだろ。それに帝国の圧政に苦しんでいる国はいっぱいあるから俺達が帝国を滅ぼしても問題はない」

「ファルマート世界は帝国という抑止力がなくなり覇権をめぐって戦国時代になりますよ。それに、そんな状況になれば日本もファルマート世界に対する利権を失ってしまいます。そのあたりをどうするつもりですか?」

「ああ、それはな……」

俺に秘策ありといったキザな表情でタロウは語る。サキは再度呆れた表情になってため息を吐いてタロウに呟く。

「司令官。貴方はここまで問題児でしたか?私は貴方を仕事のさぼり癖はありますが、基本的に温厚な司令官だったと認識していましたが」

「こんな厄介ごとを押し付けられたら誰だってこうなりますよーだ!」

陽気な口調でサキに返すタロウ。タロウは日本政府はおろか、世界各国が予想もしない異世界の情報を入手して、その異世界を銀河世界の地上兵器の実験場にするという良識のある人間からすれば考えられない行動を起こそうとしていた。

だが、タロウは異世界の侵略者に対してに同情も哀れみも感じていない。地上兵器の的という認識しかなかった。このような思考は非情と思われるが、だが、これがタロウ・ヤマダの本質である。日常や通常勤務であれば温厚でオタク志向な無害な人間だが、非常時であり、相手が自分に対して敵対行動をとったと認識した場合は非情なまでに冷淡になれる。それが、第56艦隊司令官であるそそタロウ・ヤマダなのだ。


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