暁 〜小説投稿サイト〜
おぢばにおかえり
80部分:第十二話 制服その六
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
のやったら確実にやばいですけれど。
「そうらしいわよ」
「凄いお母さんね」
「それでお父さんゲットしたらしいのよ」
 何かよくあるお話のような。
「学校の後輩だったお父さんをね」
「そういえばあんたのお母さんって」
「そうよ、天理高校から天理大学で」
 つまり私達の先輩でもあるんですね。
「それで教会継がないといけなかったから」
「後輩を捕まえたの」
「捕まる方が悪いのよ」
 凄く身勝手っていうかそのまま女郎蜘蛛っていうか。やっぱり中森明菜さんの曲な感じに思えます。
「それに捕まってお父さんも幸せになったんだし」
「そうなの」
「といってもあれなのよねえ」
 ここでふと話を困った顔で変えてきました。
「教会っていうか天理教って」
「何?」
「女の人の方が大変じゃない」
 話はここでした。
「何かっていうと動いたり話を聞いたりするのって女の人じゃない?」
「そうなのよね」
 これはお母さんを見ていてわかることでした。むしろお父さんの方が動いていないような気がします。それは大抵何処の教会でも同じのような。
「うちの家も会長はお父さんだけれど」
「お母さんばかり動いているのね」
「そうなのよ、完全な姉さん女房だけれどね」
 そういうことみたいです。これも天理教じゃよくあります。
「お父さんはまあ。いるだけかな」
「いるだけって」
 けれど笑えないのは何故でしょうか。
「そうなの」
「完全にお母さんが仕切ってるしね。全部」
「そういえばうちもかな」
 うちも結構。お父さんが会長なんですけれど大体のことはお母さんがしています。それを考えたら何か天理教の教会は結構そうした感じが多いんです。
「何か」
「でしょ?そういうものだと思うわよ」
 彼女も言います。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ