第5話 ホモ焼き鳥
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使途と言うだけあって、弱点は水・氷であるのは見ての通りだ。カウンター気味に氷の矢を受けて 吹き飛んでいく戯骸だったが、衝撃を後ろへと逃がして一回転し上手く着地。
「感動の再会に酷い事すんなよーー。オレの二番星っ! いやいや、今は一番星だ! 再会を祝してオレと一発やろうぜ!」
「知るか阿呆。……よるな来るな近づくな」
因みに説明しておくが、この使途は現在男。死ねば炎と共に転生するフェニックスの能力を持つ極めて稀有な存在である戯骸は、その転生の力よりも最悪の属性を持つ。この男はホモなのだ。たまに女の体で転生してくる事もあり、どちらでもイケるらしいが、男状態での登場が凄く多いので、どっちも嫌なのは言うまでもない。因みにランスは女状態の戯骸と…………、とこれ以上は言わないでおこう。
「そう硬い事言うなよぅー。硬いのは股間だけにしとこうぜぇ〜♪」
「情操教育に宜しくないな。氷の牢獄でも作ってまた閉じ込めておくか」
「うーーわーー、それ止めてくれっっ! めっちゃ大変だったんだから!!」
本気でビビって嫌がってる様だ。さっきまで隙あらば飛びかかってくる姿勢だったのだが 一気に大人しくなったから。
「はぁ……。戯骸。お前はランスを狙いに此処まで来た、と言うのか? 私は確か、死国に居住を構えてる、と以前訊いたのだが」
「とーぜんよ。オレぁ 今のランスを認めてねぇからな。ぜってー人間に戻す! って決めてるからよぉ!」
「それで、サテラかサイゼルか…… どちらかに突き落とされた、と。魔王になってもあの男はお前がトラウマらしいな」
「っはっはー、流石だぜ。突き落としたのはシーザーとイシスだ。サテラのヤツはよぉー、律儀にも今のランスの命令を守ってるんだよ。アイツが惚れてんのは別の男だってのによ。……なぁ? 罪な人だぜ」
「……私に言うな。何度も言っているだろう。人違いだ」
ため息とともに、手をパタパタと振るゾロ。
だが、煙たがるのはまだ早い。確認する事が出来た。
それは コーラの時にも思ったが、マスクも帽子もない状態であっさり判明されてしまっている。その理由の調査だ。
「どうやら、お前にも私が判るらしいな。……この顔はまだ世間には知られてない、と思っていたのだが」
「馬鹿にしないでくれよ? オレぁ アイツに似た男はぜってー忘れねぇ。ランスの事もぜってー忘れねぇ。いわば、愛の奇跡だ」
「気持ち悪い」
「っはっはっは! そう言うな。確かに顔は違うが、感じと言うか感覚と言うか……はっきりとは分かんねぇけど、なーんかわかんだよ。フィーリング的なヤツ?」
言ってる事矛盾している気がするが、使途や魔人は人間と比べて感覚が鋭いのも事実だから、それで判明させたのかもしれない。今の内に知っ
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