第5話 ホモ焼き鳥
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一先ずは大丈夫だろう」
『わざわざ消される様な真似はしない、か。それが懸命ってものだな。では、これからはどうする?』
「一応、上の確認もしておくつもりだ。………アメージング城にまでは近づけない様にした、と言う言質の確認にな」
この場は もう大丈夫だ、と判断した所で ゾロはこの場を後にした。
暫く山中を歩き、中腹を超え もうじき魔王が住むアメージング城へとたどり着く途中まで来た所で ゾロは立ち止まる。
「この辺り……か。クルック―が用意したという門が出現するのは」
何もないただ比較的幅の広い山道に目をやった。
その脇には不自然な石碑があり、そこには何かを埋め込む穴が5つ程空いていた。
『此処に5つのオーブか。そして場所は夫々の国に1つずつ。まさに世界をめぐる大冒険か』
「王道の、な。その過程で沢山経験して、仲間を増やして。……世界を楽しむ。順当に行ってもらいたいものだ」
『行くさ。……あの子達なら間違いなく』
石碑を横切り、更に奥へと進もうとしたその時だ。
「うぉぉいっ!! そこ、退いてくれーーーっ!!」
丁度真上の空から声が聞こえてきたのは。
何かが近づいてくる気配は確かに感じていた為、直撃する事は無かったが、姿を見て思わず距離を取ってしまうのは仕方がない。
堕ちてきた人物は、そのまま大きな音を立てて頭からしこたま強打した。普通であれば即死してもおかしくない衝撃なのだが、生憎堕ちてきた人物は普通じゃない。魔人の使途だから。
「うぉぉー、いててて。くっそ、あの石くれやろうめ。あんな高さから落しやがってよぉ。流石に頭がくらくらするぜ」
炎を操る使途 戯骸。 魔人ザビエルの使途である。
ザビエル自体は消滅しているから、厳密には野良の使途と言えるだろう。
「悪いな、兄ちゃん。上手くかわしてくれて感謝する……ぜ?」
「…………」
目が、合ってしまった。
ゾロにとっても、その内にいる人物にとっても合いたくなかった。
数ある使途の中でも、極めて厄介と言えるのがこの使途だから。力よりもその性格……性質にあった。
「うっっおおぉぉぉーーーー!! 来た来た来たぁぁぁぁ!!! とうとうきた! オレ様の時代!! まさか、まさかぁぁぁ、オレ様が惚れた2人目がこんなところにぃぃぃ!!」
ずっきゅーーんっ!! と効果音を盛大に山に響かせながら、目をハートにさせて迫ってくる炎の使途。その燃え上がる情熱を胸に、ゾロの胸に飛び込んでくるが、勿論 それを許容した覚えはない。
「ベイベー――っ! あーーいたかったぜぇぇぇ!!」
「氷の矢」
「どあちゃあああーー!!」
掌から打ち出されるのは氷系 初級魔法の氷の矢。炎を操る
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