第5話 ホモ焼き鳥
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ら酷い事はしないと思う……と止めず、そのままの流れで翔竜山へと向かう事になったのだ。
そして、今は勇者ゲイマルクのいる洞窟へとたどり着き 長田君が悲鳴を上げた場面だ。
洞窟へと入っていった長田君が ぴゅーーっと逃げ帰ってきた。
「どどど、どうしただすか! 長田君!」
「長田君大丈夫? 身体、割れてない?」
「だっはーー、身体は割れてねーよ! ってか、オレの事 何度も割るのはエールだけだろっ 今んとこっ!? って、そんんん、な事よりっっ! ば、化物! 化け物が中にいるーーっっ!!」
長田君が指を指した先にいるのは…… あの動く死体事 勇者ゲイマルクだった。
「予想的中、と言った所かな」
『嫌な予感ってよく当たってたからなぁ。……比較的に。昔っから』
気配を殺し、そして姿も透明化魔法で完全に消して3人を見守るのはゾロ。
本当に此処に来ている事を知り、呆れる事極まれりだが それ以上の感情がゾロの中で渦巻いていた。
「………」
『あの子の所へ行きたい。か?』
「っ……。ま、まぁ ああいうのを見たら やっぱり傍にいてやりたいというか……。そんな気持ちがあってな」
『面倒見が良いからな』
「これは絶対に主の性格の影響だろう。九割九分九厘、ほぼ間違いなく」
仲間達と共に冒険をする姿を見て、彼らの手助けをしたい、と身体をウズウズさせてしまっているのはゾロ。基本的にソロ活動をしているのだが、色んな者達と接し、そして世界を見て回り、色んな経験をしてきた。その中で徐々に影響され、良い意味で変わってきたのだ。
『否定はしないさ。……でも、まだ早いと思う。あの子に会うのはまだ』
「……それも判っている。それに これはエールの冒険だ。ふふ。主の場合、会う事事態に躊躇してそうだがな? 立場を考えればわかるというものだ」
『っ……。べ、別に……。いや 違うな。合わす顔がないって思っているのかもしれない。幾らあの子が特別とは言え、クルック―も同意しているとは言え。……正直心苦しい』
「また本当の意味で再会はできる……。勿論他の者達も同様だ。そして出会った時に、償えば良い。私も付き合おう」
『……悪い』
暗い気持ちをさっと払いあげ、エールたちを見守る。
あの勇者は兎も角、従者コーラが彼らに妙なことをしないか……の確認の意味もあったりした。
だが、結構真面目に脅したのが功を成したのか、時折引きつく顔を見せるものの 一瞥しただけで、コーラはゲイマルクと共に下がっていった。
『……コーラは相当怖がってたからなぁ。同情はしないが』
「ふむ。同感だ。何か企む表情だったが
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