レーティングゲームU
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ングゲームでライザー眷属に勝利を収めることなどそう不可能なことではない。
何より自分達はライザーよりも遥か格上の相手であるウィスと手を大幅に抜かれた状態ながらも修行を行ってきたのだ。
今回のレーティングゲームにも必ず勝利を収めてみせる。
ウィスの期待に応えるためにも。
「そうですね、リアス部長。」
「リアス部長の言う通りです…。」
「リアスの言う通りですわ。私達はウィスの修行を乗り切ったんですから。」
「そうですよ、部長!絶対勝ちましょう!」
「え…えっと…、頑張りましょうっ!リアス部長!」
リアスの自信ある一言に一誠達も次第に活気を取り戻し、口々にレーティングゲームに向けてやる気を出し始めた。
「…皆。…ええ、そうね。」
朱乃達の励ましの言葉を受け、その場に立ち上がるリアス。
「さぁ!行きなさい!私の可愛い下僕達!」
己の主であるリアスの激励を受け、この場の一誠とアーシアを除いた朱乃達が自身の役割を果たすべく駆け出して行った。
─レーティングゲーム始動─
▽△▽△▽△▽△
ワイングラスを揺らしながらウィスは実に面白げに、そして愉し気にモニターを眺める。
「ウィス、愉んでる…?」
此処はVIPルーム。
リアスとライザーの此度のレーティングゲームを観戦することが可能な場所である。
ウィスの膝上にちょこんと座っているオーフィスが無表情にてコテンと可愛らしげに首を傾げる。
口元はケーキのクリームだらけであるが。
「ええ、愉しんでいます。何故なら今回のレーティングゲームは誰もが予想だにしていなかった結果になるでしょうからね。」
ウィスはワイングラスに注がれたワイン越しに眼前にて繰り広げられているレーティングゲームを見通している。
その深紅の双眸が見据えるはこのレーティングゲームの行方か、それとも全くの別の何かか。
それはウィスにしか知り得ない。
「それは…何故?」
オーフィスは要領を得ることができず再び首を傾げる。
「想像してもみてください。相手を格下と見下し、侮り、己の優位を疑わず、自身の勝利を確信していた者の足元が掬われる瞬間を…。」
モニターに映るライザーの眷属達、そして彼女達の主であるライザーを見据えながらウィスはまた一口ワインを口へと運ぶ。
「もし仮に、リアスとその眷属達の潜在能力の高さを理解し、己の眷属と自身の力を今日まで鍛え続けていればもしかしたら結果は変わったものになっていたかもしれません。」
ワイングラスを揺らしながら饒舌に口を動かすウィス。
「ですが彼、ライザーは早々にリアス達に見切りを付け、己
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