猫娘と雄英体育祭編
NO.024 心操戦。苦しい戦い
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
した。
心操は抗える術などなくそのまま場外まで落ちて尻餅をついていた。
「心操君、場外! これによって緑谷さんの二回戦進出!」
『意外と地味だったけどこれにて終了だ!!』
そして再度二人は向かい合って、
「…………まぁ、お前の気にする事を言って悪かったな」
「いいよ……苦しかったのは本当の事だったから。それより心操君はどうしてヒーローに……?」
「なりたいと思ったんだから仕方がないだろう……」
それを聞いて、もし個性が目覚めていなかったら出久にも何か言えたのだろうけど、今では彼に話しかける言葉は少ない。
だが、それは代わりに同じ普通科のクラスの生徒達が彼の事を褒めていた。
『お前は普通科の星だよ』と……。
それだけで心操は少しだけでも嬉しい気持ちになった。
ヒーロー達も心操の個性は対ヴィランに使えると言っていたので、見てもらえている事がなによりも将来の役に立つことになる。
「確かにヴィランみたいな能力だろうよ。それでも俺はヒーローとして駆け上がってやる。いつか絶対にヒーロー科に上り詰めてお前らより立派なヒーローになってやる……それまで足元掬われないように注意しておけよ? 入試主席さん?」
それだけ言い終わって心操は会場から出て行った。
出久はただただ苦しい戦いだったと思った。
通路に戻るとそこにはまたオールマイトが立っていた。
「オールマイト……僕、僕……」
「いいんだ緑谷ガール。苦しかっただろう…………だがこれも糧に君はまた成長できる。まずは勝利を喜ぼう」
「はい……」
「それから少し拳をリカバリーガールに見てもらおうか。きっとフルカウル制御時以上の力を出していたと思うからね」
「わかりました」
こうして出久にとって苦しい第一回戦は終了した。
それとさっそくステージが壊れたので修復作業で少し時間を使うとの事であった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ