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【完結】猫娘と化した緑谷出久
猫娘と雄英体育祭編
NO.024 心操戦。苦しい戦い
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構っていちゃいられない。だから女だろうと攻めていくぜ」
「………」

出久はそれを無言でなんとかやり過ごす。

「そういえばさっきの辞退した尻尾の奴だが、プライドがどうとか言っていたが、チャンスをドブに捨てるなんてどうかしているとは思わないか?」
「……ッ!…………ッ!!」

出久は必死に口を押さえて耐える。
その反応にさすがの心操も対策がされていると気づいた。
だから出久に対してのあまりしたくはないが悪手を使わせてもらうことにした。

「…………ところで、性転換したっていうが、男子から女子になった気分はどうだった……? さぞ自分がだんだんと女になっていくなんて怖気が走るだろう……?」
「ッ!! そんな事はない!! 僕はそれでも僕―――……」

出久はそこまでで動きが止まってしまった。

「これで、終わりだな……わりぃな。お前の弱みを突かせてもらった」
『おおっと!? 最初の戦いでいきなり緑谷、完全停止!? これはどういうこった!?』

今の出久には周りの声が頭に靄がかかったかのように聞こえてこない。
そこに心操の声が聞こえてきて、

「そのまま振り向いて場外まで出て行ってくれ……」
「…………」

出久はそれで振り返ろうとして、だがそこで出久の動きがまた止まる。
その反応にさすがに心操も焦ったのか、もう一度同じセリフを言うが出久の身体は命令に逆らっているかのようにプルプルと震えている。

「バカなっ!? 俺の洗脳に耐えているだと!?」

心操は出久の精神力の強さにひどく驚いていた。





そして今の出久の頭の中では謎の人達の影と、それにとある猫の姿が映し出されていた。
謎の人達は何も語らないが何も言わなくても目が語っていた。

『こんなところで諦めていいはずがないだろう』と……。

さらには猫の方がこう言ってきた。

『イズク……諦めちゃダメだよ。君は私のヒーローなんだから……だからこんな洗脳なんかに負けないで!』


その一言に、出久の精神は急速に靄が晴れるように開けた。





そして出久はワン・フォー・オールを起動して腕を思いっきり地面に叩きつけた。
出久の拳で盛大に陥没するステージ。空へと巻き起こる嵐……。
そんな光景に会場の全員は驚いた。
まるでオールマイトのような、そんな錯覚を覚える。
ジンジンと叩きつけた拳が痛む感覚を味わいながらも出久は意識を取り戻して心操の方へとゆっくりと向き直る。

「く、羨ましいな! たとえ一年しか鍛える期間がなかったとはいえそこまでの威力を発揮できるなんてな!」
「…………!」

出久は答えない。
ただひたすら高速移動をして心操の服を掴んでそのまま身体強化・怪力でステージ場外まで投げ飛ば
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