第二話
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安どした様子で息を吐いた。
それを横目で見た俺はバスターの方に行く。
「バスター、どこか不具合はないか?」
バスターは笑顔で頷く。
「問題はないよ、お父さん。ここに来る前に調整してもらったからね」
「少しでも違和感感じたら言えよ。ある意味一心同体状態なんだからな」
「心配性だなお父さんは」
苦笑するバスターに微笑んだ次の瞬間、カグツチが忠告する。
『主、しゃがめ!』
バスターを抱えて回避した瞬間、頭上に風が通る。
「あぶねえな……何処のどいつだこの野郎!」
罪火は振り返りながら文句を言う。
「……名乗る名はない」
フードを被った謎の男は、長い棒で罪火を襲う。
「バスター、ロック!!」
ヘルをカグツチと同時持ちし、バスターを魔剣状態にし、長い棒を受け止める。
「よく見りゃそいつは……!」
男が持っていたのはバール。いや、バールのようなものだ。通称、ばよの。
知り合いで契約しているのは一人知っている。というより目の前の男がそれだ。
「いい度胸してんじゃねえかよ、鑼ァ!!」
受け止めたばよのをバスターで弾きながらカグツチとヘルを横なぎに払う。
しかし、直ぐに攻撃圏外に出てしまい、不発に終わる。
「流石あかやん。いい反応力してるねぇ相変わらず」
フードをとった鑼はにこやかに近づく。
「またロルリアンレットお嬢のつかいっぱしりかよ。あきねぇなお前も」
バスターを魔剣形態から解除し、臨戦状態の二人にストップをかける。
「まぁこの空間に入れるのは限られてるし。もっと言えばいくら魔女でもここはまずいからね」
やれやれといった体で罪火に封筒を渡してくる。
「追加依頼だよ。ロルリアンレットお嬢様直々の、ね」
「その時点でもう嫌な予感しかしねぇわ……」
罪火は渡された封筒を開封して中身を見ると、予想通り面倒ごとを増やす依頼が一件。
罪火はため息をつきながら、帰りに世界図書館に乗り込んで報酬かさまししてやると誓ったのだった。
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