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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百三話
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…んと…?

「いち、にの…………さん」

あ…なんか…だめ…

side out




「うわ…いっ君本当に寝ちゃった…」

頭を撫でる時に耳に触れると擽ったそうに身じろぎする。

さっきのはカウントアップで眠りに落とす初級催眠術だ。

いっ君は私や箒ちゃんやちーちゃんの腕の中ではとても無防備だ。

今だったほら、くしくしと私の胸に額を擦り付けている。

「甘えん坊さんだなぁ、いっ君は…」

いっ君は私に甘えてくれる。

だけど、きっといっ君の背負う物は、私と箒ちゃんだけが背負うには大きすぎる。

箒ちゃんはそれをわかってる。

私は理解はできても納得はできない。

箒ちゃんプロデュース、いっ君のハーレム計画。

昨日いっ君が出ていったあと、箒ちゃんが語った計画。

箒ちゃんには、私やちーちゃんを遥かに越え、いっ君に匹敵しうる魔法力を持っている。

だから、いっ君とのつながりに敏感なんだ。

『お前が深淵を覗くとき、深淵もまたお前を見つめ返す』とはニーチェの言葉の一説だ。

少し意味合いが違ってくるが、『見る者は見られる』のだ。

私が意識しなければ感じる事ができないいっ君の魔法的視線を、箒ちゃんは敏感に感じとる。

いっ君の命の危機を、何度も感じていたんだろう。

昨日、箒ちゃんはいっ君を現世に止めるための『鎖』が必要だと言った。

「いっ君を誰かに渡すのは嫌だけど…
いっ君が遠くに行っちゃうのはもっとやだなぁ…」

『然らば王を囲い込めば良い。
幸い王の周囲には優秀かつ権力のある者も居る』

声が頭に響いた。

「イザナギ? 珍しいね、君が私に話しかけるなんて」

IScore0001の人格、イザナギだ。

イザナギという名前だが、その精神は女だ。

『そうだろうか。私は女王と姫の対立を見たくないだけである』

「対立する気はないんだよね。
でも、そう簡単に納得もできない」

『私にその気持ちはわからない。
だが、どちらも正しいのであろう』

「うん。箒ちゃんが正しいのはわかってるんだよ」

『王の言葉の一つに【理屈で宥めたって綺麗事の暴論】という言葉がある』

「あぁ、うん。まさにそれだよ」

『なお、我々カンファレンスの中でも意見が割れている。
橙と稲荷と私は姫に賛成だが、アリスを始めとする残りの面々は女王についている』

「なるほどね…」

どうやら、私が間違っているらしい。

『女王よ。王を囲む者は何も他人ではないのだ。
その全員が女王が知っている人間であり、女王が少なからず「認めている」人間だ』

「うん…そうだね…。少し考えてみるよ…
参考までにいっ君のハーレムの候
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