第12話 改訂版(2018/11/07)
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この豚頭族共への止めを任せてもいいだろうか?」
「う、うむ。我らとしても同胞の仇を討ちたいので、是非も無い提案だ。しかし―――」
「安心されよ。豚頭族共の動きは我らが封じる。それにいくら無駄に生命力の高い豚頭族でも槍で頭を一突きすれば絶命する」
親父殿はそう告げると同時に動きを封じた2体の豚頭将軍を俯せに転倒させる。俺も引き摺って来た豚頭族共の塊を蜥蜴人族達の前に突き出した。
すると、蜥蜴人族達は兵士だけでなく、非戦闘員であるあんな子供までもが床に散らばっていた槍などを手にし、身動き1つできない豚頭族達へと近付いて行った。
「ま、まっ―――」
豚頭族共は命乞いをするより早く蜥蜴人族達にその豚面を槍で貫かれていった。因果応報。恨みを買う様なことをし続けた者には当然の末路といえるだろう。
これで地下洞窟内の豚頭族は殲滅できた。地上の部隊はどうなっているだろう?リムル様と朱菜様が居られる以上、敗北は無いだろうが、豚頭族相手に無様を晒している者が居ないか、その点が少しばかり心配だ。
【視点:世界】
時は少しばかり遡り、先行したリムルと朱菜を追って湿地帯へと辿り着いたリグル率いる大鬼騎兵部隊と紅麗達鬼一族の幹部を除く妖鬼部隊。
リグル達が湿地帯で最初に目にしたのは、完全に豚頭族の軍勢に包囲された蜥蜴人族と子鬼族の混成部隊の姿だった。
この光景を目にしたリグル達の心境は全く同じもので、「何をどうすれば、こんな絶体絶命な状況になる?」というものだった。
絶体絶命過ぎる混成部隊の状況に呆れつつもリグルは同盟種族を救助する為、混成部隊の背後にいる豚頭族軍への突撃を同胞へと命じた。
「「「「「「「「「「うおおおぉぉぉぉぉ!!!」」」」」」」」」」
リグルの命令と同時に雄叫びを上げ、豚頭族軍に突撃するリムル軍。混成部隊を囲んでいる豚頭族軍は全軍が豚頭将軍とガビルの一騎打ちを観戦するのに集中して隙だらけだった為、混成部隊の背後にいた豚頭族軍は呆気なくリグル達に殲滅された。
「な、何だ!?何が起こった!!?」
いきなりの出来事に混乱する豚頭将軍。当然、援軍が来るとは思っていなかったガビルも混乱している。そんな中、ガビルは自分の目の前に現れた人物に更に驚きの声を上げる。
「き、貴殿はあの里の大鬼族!名は
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