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憑依先が朱菜ちゃんだった件
第12話 改訂版(2018/11/07)
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達が怖気付く可能性は十二分にあり得ます」
「成程。恐怖で敵の戦意を挫く策か」


いや、実際はそんな策を考えたりして無いでしょうけど。実際の所は「リムル様を侮辱され、ムシャクシャしてやった。反省はしていない」といった所でしょうか?

まぁ、リムル様を侮辱する者に生を享受する権利はありませんので、ランガの行動も問題ないでしょう。……それにしても、私達の勢力が加わっただけで一気に形勢逆転しましたね。

原作では存在しないお父様と紫呉が存在している上、リグルさんやゴブタさん達――元人鬼族(ホブゴブリン)組が大鬼族(オーガ)に進化しているので、もしかしたらリムル様と私達の出番がないかもしれませんね。

……原作に存在しないといえば、蒼月が蒼影と共に蜥蜴人族(リザードマン)の首領の方に行きましたが、向こうはどうなっているのでしょう?

蒼影一人でもでも余裕なのに、蒼月も加わったのはオーバーキルだったかもしれません。



【視点:蒼影】



俺と親父殿が蜥蜴人族(リザードマン)の住処である地下大洞窟に辿り着くと、既に数十体の豚頭族(オーク)が侵入していることが魔力感知で分かった為、二手に分かれ行動することになった。

親父殿は蜥蜴人族(リザードマン)の首領がいる首領の間へと向かい、俺はそれ以外の場所にいる豚頭族(オーク)を排除する為だ。

俺達が到着した後に同盟種族に犠牲者が出たとあっては、リムル様の顔に泥を塗ることになる。そう愚考した故の行動だ。

で、俺が18体の豚頭族(オーク)を長刀・縫い針で6体ずつ、3つの塊に縫い纏め、それを引き摺りながら首領の間へと向かうと、そこでは2体の豚頭将軍(オークジェネラル)が粘鋼糸で拘束され、蜥蜴人族(リザードマン)の首領が大口を開けた状態で呆けていた。


「何をしているんだ、親父殿?その程度の奴、瞬殺できるだろう」
「そういうお前こそ、その後ろの塊は何だ?」
「これは蜥蜴人族(リザードマン)への手土産だ。俺達が到着するまでの間に蜥蜴人族(リザードマン)豚頭族(オーク)に喰われている筈。自分の手で同胞の仇を取りたいと思っている者もいると考え、半殺しで捕らえた」
「成程。俺はこいつらに伝言役を頼もうと思って生かしている。まぁ、こいつらに情報共有の秘術がかけられている為、こちらの手の内を明かせんという理由もあるのだがな」
「こいつらが纏っている血の臭いから察するにかなりの蜥蜴人族(リザードマン)を喰らった筈だ。こいつらの止めも蜥蜴人族(リザードマン)に譲ってはどうだ?
蜥蜴人族(リザードマン)は同胞の仇を取れる。俺達は黒幕に手の内を知られない。お互いにとって好都合な提案だと思うが?」
「そうだな。……首領殿、聞こえていたと思うが
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