暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
2018話
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っているのは、間違いなく焼きそばなのだから。
 そして金を稼ぐのが目的である以上、焼きそばと焼きうどんのどちらを選ぶかを考えれば、選択の余地はない。

「うー……しょうがないわね。分かったわよ。じゃあ、焼きそばで。……いっそ焼きそばじゃなくて、焼きパスタにでも挑戦してみる? 目新しいし、売れるかも?」

 そんな意見が出るも、そもそも焼きパスタって何だ? 俺は食った事も、見た事もないぞ。
 普通に考えれば、焼きそばの蒸し麺の代わりにパスタを使った料理なんだろうけど。
 だが、何となくゲテモノ臭がするような、しないような……」
 目新しい料理を出せば、それなりに売れるだろう。だが……目新しいからといって、それが焼きそば以上に売れるかと言われば微妙なところだ。

「そもそも、パスタを茹でるって時点で普通に調理時間が延びるだろ」

 焼きそばとかの蒸し麺は、蒸した状態で普通に売っている。
 だが、茹でた状態でパスタが売っている筈はなく……いや、実は売ってたりするのか? 俺が行くスーパーだと、そういうのはなかったように思うが。
 ともあれ、もしあったとしても、そこまでメジャーではないのは間違いない。
 それを用意するのは、ちょっと難しいだろう。
 味付けも、焼きパスタという風になるとソース味なんて風には出来ないだろうし。

「下手に奇をてらって、在庫が大量に出たら……クラスの連中に恨まれるぞ?」

 その言葉は、かなり重かったらしく……結果的に、焼きうどんも焼きパスタも、塩味の焼きそばも諦め、普通にソース焼きそばを作る事になるのだった。
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