暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
2018話
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のよ。後でファンクラブに報告するわよ」
「え、あ、ちょっと。嘘、嘘だったば。……けど、有里君にヌードで絵を描いて貰いたくない?」
「その話の流れで、どこが嘘だと……」

 いつの間にか、有里の絵を褒めるところから女同士の争いに発展しつつあった。
 相変わらず、有里は人気があるな。
 もっとも有里本人は、そんな誘惑に引っ掛かるような事はないのだが。
 何だかんだで、山岸一筋なんだよな。
 ……その割に、有里のファンクラブが山岸にちょっかいを出すようなところは、見た事がない。
 普通であれば、ファンクラブを作る程に有里に好意を抱いているのだから、その有里が付き合っている山岸への辺りが強くなるのも当然だろう。
 だが、何がどういう流れになったのか、ファンクラブは寧ろ山岸をフォローしているのを見かける事が多い。
 まぁ、以前の苛めのような事が起きて、それをファンクラブの連中がやっていると有里が知れば、自分達が色々と酷い目に遭うと知っているからかもしれないが。
 それでもファンクラブの人数を考えれば、その辺りに考えが及ばないで、多分見つかるような事はないだろう、山岸だったら何かされても言わないだろうという風に考える者が出て来てもおかしくはない。
 実際、山岸は自分が苛められているという状況に対して、何の行動も起こさず唯々諾々とその環境に甘んじていたのだから、そういう風に思われても何もおかしくはない。
 いや、寧ろ当然だろうとすら思う。
 もっとも、そういう風に考えても結局誰も行動に出ないのは……有里が何か動いているのか、それともファンクラブの規律が高いのかのどちらかだろうが。

「アクセル、ちょっとこっちに来てくれる? 当日のメニューについて相談したいんだけど」

 そう告げるゆかりの声に頷くと、当日屋台で調理をする者達が集まっている場所に向かう。

「で、メニューで相談って?」
「あのね、アルマー君。焼きそばだけじゃなくて、焼きうどんも作って欲しいって意見があって」
「あー……なるほど」

 ゆかりの側にいた女の言葉に、少しだけ納得したような表情を浮かべ……だが、同時に難しいとも思う。
 いや、焼きうどんを作るのはそこまで難しい話ではない。
 材料は焼きそばと若干違うが、肉は共通して使えるし、使う野菜も焼きそばでは使わない長ネギとかは、鉄板焼きに使う野菜で流用出来るのだから。
 だが……問題なのは、味付けだ。
 焼きそばは基本的にソースだけだ。
 いや、勿論塩焼きそばとか、餡かけ焼きそばとかそういうのがあるのは知っているし、俺もそれなりに好きだが、それでもやはり割合で考えれば、焼きそば=ソース焼きそばという認識で間違いないだろう。
 だが、焼きうどんの場合は、ソース味と醤油味の2種類があり、多少の差はあっ
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