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での不正ツール使用とノーマナー行為を取り締まる役目を押し付けられたんだ」
「彼なら大抵のダイバーには…それこそ不正ツールを使ったりノーマナー行為をするようなのには負けないもの」
「ま、そういう訳だ。もしお前達がハイパーモードの並列稼働をどうしてもしたいってんなら俺の方から紹介状書くぜ」
「だめよぉ。この子達はまだ入ったばっかりなんだからぁ」
「ま、そうだな」
それに諸々の大会に出れないしな。
「ねぇ、ヴォジャノーイさん」
「なんだい少年?」
「ヴォジャノーイさんとチャンピオンってどっちが強いの?」
ふむ…キョーヤとか…
「リク君。それは聞いてはいけないことなのよ」
「そうだぜ。俺はズルしてるような物だしな。
まぁ、キョーヤも心意使えるからたぶん互角だがな」
「しん…何ですか?」
あ、しくった。
「ほら、気合いでビーム弾くパイロットいるじゃない?
それの事よ。ダイバーにも時々いるのよね」
(おいマギー!)
(仕方ないじゃないの!貴方が言っちゃったんじゃない!)
(しゃ、しゃぁねぇな…)
「そんな事できるんですかヴォジャノーイさん!?」
「お、おう頑張ればできるよー」
本当に頑張れば…ね。
「ねぇ」
そこで今まで無言だった女の子が喋った。
ぶっちゃけNPCかと思ってた所だ。
「貴方のガンプラ。どうしてあんなに嬉しそうなの?」
「「「「?」」」」
嬉しそう? カンヘルが…?
「えーと。不思議ちゃん。どういう意味かな?」
「トランザムも、NTDも、ガンプラは嫌う。
なのに、嬉しそうだった」
ますますわからん。
この子はガンプラの気持ちがわかるとでも言うのだろうか?
そも無機物であるガンプラに…
いや、本当にそうだろうか?
心意という不確実で無限の可能性を持ったシステムがあるのだ。
それに九十九神という考えが日本にはある…
「もし、もし本当にガンプラがハイパーモードを嫌っていて、それでもカンヘルが喜んでるって言うのなら、作った通りに動かしてやれてるからだろうな」
それだけだ。
「わかった。貴方のガンプラを、大切にしてあげて」
言われなくとも、そうするさ…
ピー!ピー!ピー!
ん?
ウィンドウが開くと、ヴィジホンが起動した。
その中には青筋を浮かべた葵……俺の彼女が…
『おいこら灯俊! どこで油売ってるんだ!
林檎も蜜柑もまってんだぞ!』
あー…わすれてた…
「すまん皆!彼女との約束があるんだ!
また会おうぜ!」
side out
取り残された四人は、ポカンとしていた。
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