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「俺の腕が義手なのはしってるでしょう?
俺みたいな、他人の力が無いと生きていけないような、底辺の人間にとって、貴女は雲の上の存在なんです。
だけど、貴女はボクに声を掛けてくれた。
貴女がボクにBBPを渡したのは理由があるんでしょ?
だったら、ボクは貴女が掛けてくれた慈悲に応えたい」
あぁ、俺は何を言ってるのだろうか?
「慈悲…なんて言葉を使うな。私は君と同じ中学生…ましてやこのステージでは対等なバーストリンカーだ。
君には、このたった2メートルがそんなに遠いかね?」
遠い、とてつもなく…腕を伸ばせない俺には、2メートルはとても遠いのだ。
「は…い…とても…遠い…です」
だけど。
「いつか、貴女に近付けたらいいと…思ってます」
「そう…か…君の志はありがたく受け取ろう。
確かに私は今ちょっと厄介な問題を抱えている。
その解決に、君の手を借りたい」
「俺にできる事ならなんでも言ってください」
「では対戦の仕方を学んでもらおう。
メニュー画面を開いてくれ。そこに全身のフィギュアや必殺技が出る」
メニューを開く…
装備<GNバルカン>
装備<GNビームサーベル>
アビリティ<変形>
アビリティ<巡航>
アビリティ<GNドライヴ>
それぞれにアニメーションがついていた。
変形は足を後ろにやるといいらしい。
GNバルカンはヘッドからの光線銃。
GNビームサーベルは腕の先から出るらしい。
GNドライヴ?説明無しだ。
「どうだね?」
「必殺技は有りませんでしたが…もろ戦闘機ですね」
「ほう?戦闘機とは?」
足を勢いよく後ろへやる。
ガシャン!
頭が引っ込み、足が真っ直ぐになり、俺は空中でホバリングしていた。
足先からキラキラした何かが出ていた。
「なんと!」
?
「どうしました?」
「その状態で飛べるかね?」
「え、えぇ…まぁ…」
前進、上昇、旋回等を見せた。
体を前に倒すイメージで機首が下がる。
逆に反らすイメージで機首が上がる。
体を左右に倒すイメージでその方向に旋回。
前方に円錐を思い浮かべれば加速した。
「ふぅむ…飛行型デュエルアバターか…」
黒雪姫はかなり考え混んでいた。
「どうしました?」
「いままで跳躍できるデュエルアバターはあっても飛行できるデュエルアバターは無かったのだよ」
「え?じゃぁ…めっちゃ目立つじゃないですか…」
「そうだな」
えぇぇぇ…
「ま、少し練習してみたまえ」
はぁ…ま、しょうがない。
それから俺はシルヴァリオ・アブルホールの体を馴染ませるために、残りの時間を全て
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