ペルソナ3
2017話
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なビルや空き家なんかを拠点にしていたらしい。
当然そうなれば生活とかにも色々と不自由するように思えるが、その辺はジンが何とかしていたとか。
そんな訳で、順平とチドリが逃げ出したという事を知ったタカヤ……いや、この場合は幾月か? ともあれ、同じ場所に住むのは危険だと考えて、今まで住んでいた場所をあっさりと捨てたらしい。
勿論、何らかの手掛かりとか、そういうのはあったかもしれないが……ともあれ、現在はまだタカヤ達の逃げた先がどこなのかは分かっていない。
滅びの塔云々という事は、月光館学園があるこの近辺から離れるようなことはないと思うが、逆に言えば向こうを縛り付けているのはそれだけだ。
ポロニアンモール、ポートアイランド、巌戸台……もしくは、これらの近く。
そういう場所として探せば、そこには隠れ潜む事が可能な廃墟や空き家というのは幾らでもあるだろう。
また、幾月が前々から何かを企んでいたとすれば、桐条グループに内緒で隠れ家を用意していてもおかしくはない。
そうなってしまえば、更に見つけるのは困難になるだろう。
……まぁ、その辺は桐条グループの本職に任せるとして。
「そうか。見つけたら、美鶴からはすぐにこっちに連絡が来るだろうから……」
「その、アルマーさん。もしよかったら、その時には僕も連れていってくれませんか?」
「……は?」
天田の口から出た言葉に、最初はもしかして冗談か何かかとすら思った。
だが、俺の方を見てくる天田の視線は、明らかに真剣だ。
「連れていける訳がないだろ。分かってるのか? もし幾月達を見つけて俺達が行ったら、間違いなく戦いになる。それこそ、シャドウを相手にするのとは全く違うんだ」
シャドウを相手にするのと、人を相手にするのとでは、当然のように大きく違う。
シャドウは斬っても刺しても、血が出たりといった事はない。
だが、人間を相手にした場合、相手に怪我をさせれば当然のように血が出たりする。
……最悪、死ぬ事だってあるだろう。
そう考えれば、まだ小学生の天田をそんな場所に連れていける筈もない。
いや、連れていけないという意味では、それこそS.E.E.Sやゆかりといった面子だって同様だろう。
まだ高校生の連中が、実際に人と戦う事になったらどうなるか。
シャドウとの戦闘は慣れていても、やはり人との戦いには慣れていないだろう。
正確には俺との戦闘訓練もあるから全く慣れていないって訳ではないだろうが……それは、あくまでも訓練としての戦いであって、最悪殺し合いになると考えれば……
「でも!」
「シャドウと戦うのならともかく、人間を相手にするとなればお前は足手纏いでしかない。……そもそも、なんでお前は俺達と一緒に行きたいんだ?」
「1度の実戦は、
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