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ドリトル先生と和歌山の海と山
第三幕その十二

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「それでもね」
「こちらも合うからだね」
「そしてビタミン補給にもなるし同じ和歌山名物だし」
 梅干しと同じくです。
「出してもらったからね」
「じゃあこちらも食べて」
「飲もうね、いや今日もね」
 お酒で赤くなったお顔で言う先生でした。
「かなり飲みそうだよ」
「僕もだよ」
「僕もです」
 王子だけでなくトミーも先生に応えました。
「今日はかなり」
「明日は二日酔いかな」
「そうかもね、そして二日酔いになったら」
 もうその時も考えている先生でした。
「お風呂に入ろうね」
「ホテルのね」
「そこで二日酔いを解消するんですね」
「そうしようね」
 こう笑顔でお話してでした、先生達はにこにことしてお酒を楽しみました。そうしてしこたま飲んで実際にでした。
 二日酔いになってしまってです、朝起きてすぐにお風呂に入って先生は湯舟の中で皆にこう言いました。
「いや、本当に二日酔いになったけれど」
「そうだね」
「実際になっちゃいましたね」
「そうした時はね」
 今みたいにというのです。
「お風呂に入るのがいいね」
「うん、サウナにも入ったしね」
 王子はそのサウナルームの方を見て言いました。
「それでね」
「汗をかいてね」
「お酒が抜けてるしね」
「水風呂にも入ってね」
「それで身体が冷えて」
「こうしてお湯のお風呂にも入って」
 そうしてというのです。
「お酒がさらに抜けたね」
「いい感じにね」
「まずはお酒を全部抜いて」 
 トミーも言います、二日酔いの頭痛がお湯に入る中でどんどん消えていっていてとてもいい感じです。
「そうしてですね」
「うん、今日からね」
「和歌山を巡っていくんですね」
「まずはね」
「ワールドサファリとですね」
「そして和歌山城もだね」
 こちらもというのです。
「行こうね」
「その吉宗さんのお城だね」
「将軍になるまでに住んでいた」
「そのお城にも行くのね」
 動物の皆も言います。
「そっちも楽しみだよ」
「じゃあ両方行こうね」
「そうしてだね」
「それから高野山」
「あそこに行くのね」
「そうなるよ、何処に行くのも楽しみだよ」
 お湯の中でにこにことして言う先生でした。
「今からね」
「よし、それじゃあね」
「お風呂でお酒を抜いて身体も奇麗にして」
「すっきりしてね」
「それからだね」
「和歌山を巡って行こうね」 
 こうお話してでした、先生達は和歌山での観光とフィールドワークをはじめるのでした。美味しいものもお酒もお風呂も全部楽しんでから。
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