第84話 何時の時代も上司には苦労させられる その2
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人に向かい放たれる。
断末魔の悲鳴すら聞こえなくなる程の大音量で放たれる鉛玉の雨。
全身これ正に蜂の巣と言わんばかりの状態にされた後、二人は真っ逆さまに地面に落下し、その下に設置されていた地雷をまたしても踏んでしまい爆発! そして空高く舞い上がりセントリーガンの正確無比な射撃を食らい地面へと落下しそして爆発。
以上の事が敷地内に設置されている地雷が全てなくなるまで行われ、それら全てが終わった後、山崎とザフィーラは二人揃って虫の息の状態だったと後の二人は語ったそうな。
***
外での騒がしい爆音や銃撃音は銀時達の耳へと入るのにそう時間はかからなかった。
「な、なぁ・・・この音は何だ?」
「恐らくは不法侵入をした輩を発見した自動防衛システムが起動したのでしょう。ご安心下さい。不法侵入者がデリートされればシステムは自動停止されますから」
「へ? 何それ。何でそんな物騒なシステムが新八の家にあるの? あいつん家貧乏じゃなかったのか?」
新八の家は元は道場だったのだが、廃刀令によって門下生は瞬く間に居なくなり、資金も枯渇寸前の状態となっているのが現在の志村家だ。
そんな志村家にさっきの音を出せる程の防衛装置なんて取り付けられる筈がない。
仮に設置しようとしたらそれこそとんでも級な位の金が飛ぶ羽目になる。
一体誰がそんな酔狂な事をしたのだろうか。
「私が暇つぶしついでに設置しまくりました」
元凶は目の前に居た。
ってか、暇つぶしついでに家中に迎撃装置やらトラップやらを設置するなんて、最初に覚醒したのを見た時にはもっとマシな性格だと思ったんだが・・・相当ぶっ飛んだ性格だったようだ。
「お前・・・何でそんな事したんだよ?」
「いえ、お父様が以前仰っていたように、私はただお姉様の振りをしているだけなのですが。何処か間違っていましたか?」
「いや、色々と間違ってるけど、まず一言言わせてくれ。なのははまずそんな事しねぇよ」
銀時の知っているなのはは体力馬鹿ではあるが対照的におつむは超が付くほど残念な仕上がりになっている。
万事屋の仕事はガキの頃から行ってきた為に難なくこなせていたが、一般的な教養に関してはほぼ絶望的レベルだし、前のテストでは赤点ばっかりとってた位だ。
そんななのはが自動防衛システムなんてご大層な代物を取り付けるなんて事出来る筈がない。
それを知らないシュテルはそこらへんで大いに勘違いしていたらしい。
「お前さぁ、なのはがどんな性格してるか分かってるか?」
「えぇっと・・・とにかく予測不能な事をするとか・・・ですか?」
「まぁ、予測不能っちゃぁお前も十分予測不能だけどさぁ」
言葉に困った銀時は無造作に頭をかきなが
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