第84話 何時の時代も上司には苦労させられる その2
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たくないような、そんな感じの周波を放つ音。
「この音って・・・・まさか!!」
山崎がそれを言おうとした正にその時、二人の真下の地面が突如として盛り上がり、凄まじい爆風が起こった。
余りの威力故に二人は木の葉の如く舞い上がり、そして重力に従って地面に叩きつけられてしまった。
「い・・・生きてる・・・俺達・・・生きてる!?」
「助かった・・・今回がギャグパートで良かったと心底そう思うぞ」
原作ではまずそんなメタい発言はしないだろうが、此処では銀魂ワールドな為にそんなメタ発言をしても何らおかしくは思われないのは救いなのかも知れない。
普通に考えれば地雷を踏んで起爆してしまえば最低でも腕か足を失いかねない被害を被るのだろうが、ギャグパートであれば最悪自慢のヘアーがドリフヘアーもとい爆発ヘアーの如くアフロになるだけで済む。
現に地雷の爆発を受けた山崎とザフィーラの両名の自慢のヘアーは見事にドリフヘアーの如く特大アフロへと変貌を遂げてしまっていた。
だが、今の二人にそれを気にしている余裕は一切ない。
今は、とにかくこの罠だらけの恐ろしい家屋を脱出せねばならない。
その後で上司にどうされようが知ったこっちゃないもんね。
『警告! 警告! 侵入者有り、侵入者有り! 対侵入者迎撃兼抹殺モード発動!』
突如、辺りから不吉な放送が流れて来た。
対侵入者迎撃兼抹殺モード!?
言葉の意味からしてかなり不味い事は何となく分かる。そして、そのターゲットとなる可哀そうな標的は・・・間違いなく此処に不法侵入をした自分達に向けられてるのは明白の事だと言うのはチンパンジーでも理解出来る事だ。
とにかく、今はこんな目立ちやすい場所に居ては不味い。と言っても軒下は先に食らった無数の高出力レーザーの雨あられが待っている。んで、地面には地雷が敷かれている。
となれば、跳躍して垣根を上り、そのまま外へ逃れる。それしか方法がなさそうだ。
「ザッキー、此処は跳躍して垣根を飛び越えて逃げるぞ!」
「そ、それしかないですよね。ととと、とにかく今すぐ逃げましょう! そうしましょう!」
二人は互いに頷き合い、地面にあるかも知れない地雷に細心の注意を払いつつ、ひと跳びに垣根を飛び越えられる位置にまで近づき、そのまま膝のバネと腿と脛とかかとと、とにかく下半身全体の筋肉を総動員して最大の跳躍をし垣根を飛び越える。
飛び上がった二人の面前に二丁のセントリーガンの銃口が捉える。
「「ゑっ!!」」
思わぬ伏兵に二人の思考は真っ白になり、全く身動きせずにそのまま重力に従い徐々に地面へと真っ逆さまに落ちるのを待つ体制を取ってしまった。
そんな二人に向かい、二丁のセントリーガンが火を噴く。1秒間に数十発もの弾丸が二
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